東京都が、全国最低となっている栄養教諭の配置。
決算特別委員会で、栄養教諭の配置について質問しました。
役割は何かという質問に都教委は「栄養教諭は、学校栄養職員の職務である学校給食の管理に加え、食に関する指導などの役割を担う」と答弁。
栄養教諭を中心として、給食指導や教科等の指導、個別的な相談指導などの食に関する指導と、栄養管理、献立作成、衛生管理などの学校給食の管理について、一体のものとして取り組むことにより、教育上の高い相乗効果をもたらすことになります。
東京都の状況を見てみると、都内公立学校が2000校以上あるなかで、63名の配置です。
他県の状況を見ると、近県では埼玉224人、千葉236人、神奈川171人となっています。また、関西圏でも、京都138人、大阪436人、兵庫297人といずれも多くの栄養教諭を配置しています。
東京都が栄養教諭が少ないことは一目瞭然です。
増やすために何が必要なのか──。現場の栄養教諭の方や学校栄養職員(いわゆる栄養士さん)から話を聞くと、現状では自治体に一人の配置となっているため異動は他地区(他の自治体)となること、栄養士として仕事をしながら超少数で自治体全体の食育計画に責任を負うことなど、課題があることがわかります。
現状で、東京都は6年以上の勤務経験などのルールがあるため、ハードルが上がっていますが、栄養職員の配置率が約90%の鹿児島県や京都府では、「正規採用の学校栄養職員は全員を栄養教諭に」するという方針で順次、切り替えを推進しています。
食育の推進を行うためにも、学校では学校給食が生きた教材です。地産地消の視点、授業に合わせての献立作成、教科の垣根を超えた連携など大変豊かな取り組みが行われています。文科省も「栄養教諭を中核としたこれからの学校の食育」として、栄養教諭が食育の中核となることを提起しています。
全国最低という栄養教諭の配置状況を一刻も早く脱して、豊かな食育を実践できる栄養教諭の配置となるよう求めていきます。
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