高校生の声が、都政を動かしています。
このブログでも「#この髪どうしてダメですか という子どもたちが発する素朴な疑問に、学校や教育行政はどれだけ向き合えているのか」など、学校での頭髪指導について書いてきました。
また、6月に行った都議会での一般質問でもこうした実態を取り上げました。
都立高校の髪染め問題について「毎日」「朝日」などマスコミがこの問題について相次いで報道しています。
参考:「高校生がこうして声を上げていることは希望だね」──都立高校で「おかしい」と声をあげた高校生と原のり子都議、私で対談した「ブラック校則──政治を動かす高校生」が掲載されました
こうした中で、9月4日、東京都教育委員会指導部高等学校教育指導課長名で、都立高校と都立中等教育学校の校長あてに、「人権尊重の理念に立った生活指導の在り方について(通知)」が発せられました。
【重要】高校生の声が大きく動かす、画期的な通知!
— 池川友一🏳️🌈 (@u1_ikegawa) September 5, 2019
●全ての教育活動は、生徒の人権の尊重を基本として行う
●校則を機械的に運用することなく
などあり方を示し、
●生来の頭髪を一律に黒染めするような指導は行わないこと
と明記。
都議会で当事者の声を取り上げ、状況を動かすことができて嬉しい。 pic.twitter.com/9laZkW7ftE
【東京都で校則に関する通知】
— 佐々木悠翔(Sasaki Haruto)@超党派 (@harumry5260) September 5, 2019
5月に開催した日本共産党とのユースパラメントで提言した「ブラック校則廃絶に向けて、校則のHP公開」が現在進行中です!
東京都議会議員の池川友一 議員 @u1_ikegawa ありがとうございます!
さらなる進展を期待しています! pic.twitter.com/thD8Wvqb1m
その通知が、これです。(画像をクリックするとPDFファイルが開きます)
この「通知」は、いくつかの点で画期的です。
(1)タイトルが「人権尊重の理念に立った生活指導」ということ
ひとつは、タイトルが「人権尊重の理念に立った生活指導の在り方」と、何を重視しているかが一目でわかるということです。
この通知の中にも出てきますが、これまでの頭髪指導についての通知は「頭髪に関わる指導の在り方」という内容でした。そこから考えても、改めて「人権尊重の理念に立った生活指導」ということに言及して通知を出したことの意義は大きいと考えます。
前文のところで、「生徒一人一人の状況を踏まえ、学校と生徒及び保護者との信頼関係を構築し、丁寧に対応することが必要」と書いてある点も大切だと思います。
(2)生活指導の在り方の基本は「生徒の人権の尊重」
ふたつめは、「1 生活指導の在り方」の項目の中で、「(1)問題行動に対する指導を含め、全ての教育活動は、生徒の人権の尊重を基本として行うこと」と、「生徒の人権の尊重」が生活指導の基本とされていることです。
生活指導の基本が「生徒の人権の尊重」と定められたことは、今回の通知の一番の肝であり、学校生活のあらゆる場面でこのことを徹底していくことが必要です。
(3)校則を機械的に運用しない
みっつめは、校則を機械的に運用しないとしていることです。
「通知」では、「(3)生活指導を行う際には、校則を機械的に運用することなく、校長の権限と責任のもとで、一人一人の生徒の問題行動の背景や反省の状況に応じて適切に指導する」と書かれていますが、「校則に書いてあるから」「きまりだから」という現場で当然のように行われている指導のあり方に一石を投じるものだと考えます。
(4)生来の頭髪を一律に黒染めするような指導は行わないこと
よっつめは、「生来の頭髪を一律に黒染めするような指導は行わないこと」と明記したことです。
解釈の余地なく、「行わない」と明記したことは画期的です。
ざっと4点に整理しましたが、本日の校長会でも今回の「通知」について説明が行われているといいます。
「通知」の作成にあたった都教委の担当のみなさんにリスペクトです。
この「通知」が出されたことで、現場の生活指導が変化し、子どもたちの人権が尊重され、同時に学校をつくる主権者として子どもたちの意見が反映していく学校づくりが行われるよう、引き続き奮闘していきます。
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