以前に八王子児童相談所を訪ねてから約2年半。今回は、日本共産党市議団と松村りょうすけ都議予定候補と視察にうかがいました。
◆一時保護所は定員超過状態
八王子児童相談所には、一時保護所が併設されています。平均入所は45日。法律上は最大60日とされているそうですが、実際には行き先が見つからず100日を超える子どももいるとのこと。一時保護所の超過状態の解消は、早急に求められています。
大人との関係でつまずいている状態から、子ども返りすることを通じて信頼関係をつくっていくために、児童福祉司が関わっています。自分のことをふり返ることも大事にしていることです。
食事は直営でおこなわれています。私たちが訪れた日は、手作りの肉まんがおやつでした。
◆貧困問題が背景に
児童相談所では、虐待の相談を受けていますが、増えている傾向だといいます。とりわけ、貧困問題が背景にあることが少なくないのです。リストラや離婚をきっかけに虐待に至るケースも少なくありません。
社会的な問題としてとらえ、解決していくという視点が不可欠です。
◆児童福祉にかかわる連携が必要な分野
身体的虐待は比較的早い発見に至るケースが多く、逆にネグレクトや性的虐待は発覚まで時間がかかるケースが多いといいます。
医療連携によって発覚するケースも少なくないといいます。学校、保育園・幼稚園、病院などの社会資源との連携が必要な分野なのです。
◆児童福祉司の体制強化は必須
児童福祉司は、一人あたり80~100ケースを担当しています。これは、あまりにも多い数であり、体制強化によって一人あたりのケースを減らすことが求められています。相談を終えて、事務所に戻ってくるとパソコンの上には「電話してください」というメモが山積み状態ということも少なくないといいます。
児童福祉司として一人前になるには3~5年くらいはかかるそうですが、実際には非正規で雇われ、東京都内の児童相談所で力をつけて他の自治体の正規職員となる「頭脳流出」があるというのです。東京都の採用枠が少なく、非正規では結婚も、子育てもできない現実があります。
児童福祉司は、どんな状況になっても子どもを守る仕事です。ときに修羅場もありますが腹をくくることも必要だといいます。同時に、センスが求められる職業。見立てをどうするのか、どこにつなぐのかといったことを調査した事実を分析して結論を出すことが必要なのです。個人の責任ではなく、集団の力で解決することが鉄則です。
◆町田市子ども家庭支援センターとの連携
町田市子ども家庭支援センターとの連携、指導は重要だと強調されていました。児童相談所の職員が、各自治体に行きいっしょにケースの見立てをすることによって自治体の職員のスキルを上げていくことができるのです。
同時に、町田市の南地区に行く場合には、渋滞すると1時間半を超える状況です。町田市に、児童相談所が必要だと実感したところです。
┏┓池川友一|日本共産党町田市議会議員
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