東京オリンピック・パラリンピックのコロナ対策の一つとして採用されている「バブル方式」。
バブル方式をざっというと、開催地を大きな泡(バブル)で包みこみ、選手やコーチなど大会関係者を隔離することで、外部の人と接触を遮断する方式というところでしょうか。
大会組織委員会は、それぞれの用語について次のように定義しています。
- アスリートとは、出場選手をいう。
- アスリート等とは、アスリート及び、国際オリンピック/パラリンピック委員会(IOC/IPC)、国際競技連盟(IF)、各国オリンピック/パラリンピック委員会(NOC/NPC)に属し、アスリートと一体となって行動する者をいう。(審判、指導者(監督、コーチ)、トレーナー、練習パートナー、キャディ、スタッフ、ドクター、パラアスリート介助者 等)
- アスリート等以外の大会関係者(以下、「大会関係者」という。)とは、主催者等(IOC、IPC、NOC、NPC、IF、マーケティングパートナー(MP)、要人(※))、メディア(オリンピック放送機構(OBS)、放送権者(RHB)、報道各社(PRS))、大会スタッフ(職員、大会ボランティア、コントラクター)等をいう。
しかし、「バブルは穴だらけ」「バブル崩壊」「泡は消えて無くなった」という指摘が相次いでいます。
日本共産党都議団の元に寄せられた相談もその一つ。
大会関係者の送迎等を行うバスの運転手さんたちの環境が、極めて劣悪であることについて、本日付の「しんぶん赤旗」が詳細を報じています。(記事はこちら→https://www.jcp.or.jp/akahata/aik21/2021-07-15/2021071501_04_0.html)
お風呂は浴槽が使えずシャワー二つだけ。足ふきマットがいつもびしょびしょ。タオル類やシーツの交換は5日ごとです。
「感染対策は全然なっていない。換気もしていないし、手洗いといったって消毒液があるぐらい。施設の中ではみんなマスクを外している。お風呂とトイレ、洗面所は部屋にないと感染者が出ると思う。エレベーターに乗るのも怖い」
宿泊先の一つの棟に1カ所しかない共用スペース。一つの部屋を開放して電子レンジ、冷蔵庫、湯沸かしポットが3個ずつ置かれています。みんな一斉に使うので常時お湯が足りない状態です。「ポット、冷蔵庫、電子レンジの、みんなが触る開閉部は触る気になりません」といいます。
この件について、あきま洋台東区議会議員とともに東京都に対して、改善を求めて要請を行いました。
まずは実態の把握を行うこと、さらに共用空間が多すぎる現状は感染拡大防止対策としても極めて不十分であることを指摘しました。
これらに対して「事実だとすれば、都には改善する責任がある」と答えました。早急な改善を行うことが必要です。(詳報→https://www.jcptogidan.gr.jp/category01/2021/0715_3185)
ワクチンも検査もなく、バブルの中にいるということでは、やはり「バブル方式」が泡と消えてなくなるということになってしまいます。
本日の東京の新規陽性者は1308人。東京での感染急拡大をふまえ、五輪は中止しコロナ対策に集中することが必要です。
にほんブログ村←日本共産党池川友一のオフィシャルブログ「都政への架け橋」を見ていただきありがとうございます。一日1回、応援クリックをお願いします。
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます