ヘアサロンうつのみや・オーナーのスポーツやヒーローもの、雑談ネタを徒然なるままに
こーじ苑
根本陸夫氏が亡くなって10年
10年前の今日99年4月30日は広島やライオンズ、ホークスを強化した根本
陸夫氏が亡くなった日である。
ちょうど この日に根本氏が手がけたライオンズ対ホークス戦が行われた
のは面白い偶然である。
根本氏が福岡に来なければホークスの2度の日本一は なかったはずで
ある。
面白いのが根本氏のホークス強化法は評論家のヒンシュクを買っても、
賞賛されなかった事だ。
93年に低迷するホークスの監督として招聘された根本氏は、前年のチームHR王と打点王のブーマー・ウェルズと契約せず南海時代に在籍した守備の
上手いジョージ・ライトを獲得するなど福岡ドーム用のチーム作りをしたと
評論家の評価は高かった。
ところが その年のオフに佐々木誠・村田勝喜・橋本武広をライオンズに
放出し、秋山幸二・渡辺智男・内山智之 を獲得するが評論家達は大ブーイ
ング。
‘ホームランの出にくい福岡ドームなのに首位打者経験者の佐々木を出して
ホームラン打者の秋山を取るとは何事か’というもの。
更に最終的に4位に終わったものの初めて優勝争いをした94年のドラフト
では大学No1と言われた河原純一から手を引き、駒大進学を表明していた
城島健司を指名。
‘河原が入れば今後10年は先発の柱ができるのに、城島のような強打の
キャッチャーなんか取ってモノになるか分からない’と評論家達は非難した。
投手陣が壊滅して最下位に終わった96年はアトランタ五輪で活躍した
投手が大挙してプロ入りするので王監督が‘とにかく投手を取ってくれ’と
言ったのに獲得したのは1位・井口資仁、2位・松中信彦、3位・柴原洋。
さすがの王も激怒し‘何で投手を取ってくれないのか’と詰め寄ると‘投手
王国を作りたかったら強力打線が必要だ’と悠然と答えていたという。
評論家達から非難されながら獲得した秋山、小久保、城島、井口、松中、
柴原らがチームの中心となってホークスは2度の日本一に輝いたのだ。
これが評論家の主張する‘球場が広くなったのだからホームラン打者は
必要ない’‘とにかく投手を補強するべし’という声を真に受けていたら
日本一はおろかリーグ優勝もなかっただろう。
考えてみると強さを継続したチームはクリーンアップを日本人で占める。
王・長嶋のV9ジャイアンツをはじめ加藤英・長池のブレーブス、山本・衣笠
の広島、田淵・大田の82・83ライオンズ、秋山・清原の86~93ライオンズと
枚挙にいとまがない。
皮肉な事に根本氏が亡くなってからホークスは強くなった。
根本氏が獲得した選手達で全盛期を迎えたが、根本氏亡き後にのさばっ
た人間のクズは評論家が絶賛する補強を敢行。
ドラフトの目玉の投手ばかりを取り漁り、城島より若い中心打者好捕には
見向きもしなかったためチームに断層ができるハメになった。
人間のクズ失脚後ソフトバンクにスポンサーが代わり、獲得した松田宣浩
や長谷川勇也らが何とかクリーンアップを打てるぐらいに成長した。
それを考えると、いかに根本氏の眼力が
凄かったかが分かる。
根本氏の早すぎる死去がなければ
人間のクズは蔓延れなかっただろう。
そういう意味でも根本氏の早い死は今の
ホークスに影を落としているのだ。
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フロントが広い福岡ドーム主体のチーム作りを~!と提唱しても、それは程度問題で戦える戦力が本当に備わっているか否かですよね。福岡ドームだからこそ、その広い器でオーバーフェンスできるスラッガーが必要だと根本氏は察知したのでしょう。
こーじさんが書かれてます様に、黄金期の3、4番コンビには必ず一人は球界屈指のホームラン打者が座っていました。そして長期黄金チームはやはり日本人コンビになりますよね。根本氏はそんな球界の流れをしっかりと認識されていたのでしょうね。ゆえにホークス黄金期到来へ確信めいたものがあったのでしょう。確かに放出に疑問視された佐々木誠の当時の打撃はシャープで素晴らしいものがありましたけどね
城島の獲得は最高傑作。無名校(明豊の旧校名でしたね)ということで私も入団以降のあれほどの活躍は予期しなかったですね。今マリナーズ、まだまだ打ちまくって欲しいものです☆
杉浦さんは よく頑張ってましたが、田淵は無能でしたね。
根本さんの凄いところは評論家達の一般論の盲点を
見抜き、スラッガーの獲得と育成を目指した事でしょう。
実は広島時代に山本浩二&衣笠&水谷を獲得したのも根本さんでしたからね。
私的には城島は野村克也を越えていると思いますよ。
衣笠さんは若い頃は連日飲み歩き、遠征先でも午前様になることがしょっちゅうだったとか。。。そんな衣笠氏にバットを振ってもらおうと寝ずに根本さんが待ち受けていたのだとか。衣笠氏もそんな根本さんの情熱にこたえるかのように年々一流選手へと成長しましたからね。山本、水谷も古葉監督時代になって本領を発揮。カープのチーム成績も比例するように上昇一途になりましたよね
城島のプロ意識には見上げるものがありますね。例え相手が王監督であろうとも しっかりと意見を言いますし‥。上司の命令は絶対かもしれませんが、時と場合によりけりです。チームのための主義主張なら遠慮してはいけない‥もちろん実力が備わっていてこその言動でしょうけどね。
残念なのが根本さんが取った選手はモノになるまで時間がかかりますので、根本さんの在任中に結果が出ずに受け継いだ人の手柄になりがちなのですよね。
城島のような器のでかい選手を取るのが根本さんの
得意技でしたね。
上司の命令は絶対と思っている月見草氏などは、そんなワケで嫌うのでしょうが。
田淵は中内オーナーが人気取りに要請した監督でして、二言目には‘西武では・・・’を連発していたようですよ。
どうみても監督の器ではなかったようです。
野村監督なら、そんな無謀なことやらないでしょう?
まあ、性格が性格なだけに、どうしても 紆余曲折的に感じてしまい、「ややこしい爺さん」と思われがちでしょうが(笑)
おっしゃる通り、広島も西武もホークスも 根本氏が去った数年後に黄金期を迎えてました。期待の若手を指導、育成し原型を作り上げたのは根本氏だったわけですね。野球人も様々なタイプが存在しますが、先見の明にこれほど長けた人もそうはいないでしょう。ゆえに数字だけでは推し計れないカリスマ性を感じさせるのですね‥☆
まぁ星野世代までは そんな感じですね。
別に星野だけでなく広岡や森、伊原なども同じくですよ。
野村監督は、タイガースの監督末期に今岡・桧山・矢野・浜中らを‘オレの言う事を聞かない’という理由で2軍に落とし、カツノリら自分の言う事を聞く連中を先発で起用する暴挙を演じてますからね。
原以降の世代の監督なら‘上司の命令は絶対’ではないでしょうが・・・・
だからナベツネが原を買わないのでしょうけど。
>なにわのヒバゴン様
結局は人間のクズの負の遺産です。
評論家の褒め言葉を聞きたいばかりの補強しかしてなかったツケが回ってきてますのでね。
ソフトバンクになるのが1・2年遅かったらホークスは
壊滅的な状態になっていたでしょう。
ライオンズも根本さんが去った後に同じような失敗をしてますが、今は根本さん時代の路線に戻ってます。
ホークスも、そうあって欲しいものです。
まあ大きな組織に属してみたら分かるだろうなぁ。
自営業の方には理解し難いでしょうが(笑)
それが嫌なので自営業をやってます。
本来ならプロ野球選手も個人事業主ですから、縦社会関係なさそうですがね。
MLBでは選手と監督は対等ですので。