マジンガーZに登場する光子力研究所には もりもり・のっそり・せわしと言われる
3博士が弓教授の助手として出演している。
せわし博士はチビ、のっそり博士は痩せたのっぽで、もりもり博士は ずんぐり型
というビジュアル的にも個性溢れる博士達で揃って恐ろしく下手なボウリングを
趣味にしていた。
ところが この3博士は意外にも兜甲児の祖父でマジンガーZを作った兜十蔵
博士の弟子で、特に もりもり博士などはマジンガーZの新兵器であるアイアン
カッターの設計や開発者で かなり有能な3人だ。
その能力が存分に生かされるのはボスボロットの建造でボス達から拉致された
廃工場でスクラップを材料に全高12mのロボットを驚異的なスピードで完成した
だけでなく、力はマジンガーZに勝るとも劣らないと言われる通り12万馬力を誇る。
またマジンガーZのメンテナンスも彼らなしでは立ち行かぬケースが多く、貴重な
人材である。
そういえば宇宙戦艦ヤマトでも軍医の佐渡酒造が この3博士にあたるパターン
だろう。
いつも日本酒の酒瓶を手に酔っ払っているものの宇宙放射線病に侵された沖田
艦長の体調を支えており、ここ一番では頼りになる医者でもあるわけで‘浴びる
くらい酔ってはいても、目は曇ってはいない’というセリフが印象的で沖田艦長からも
全幅の信頼を置かれていた。
こういう一見いい加減に見えるのに実は凄いというキャラが登場する作品ほど
面白いケースが多い。