超能力を持ってしまった男について

 ウルトラマンガイアEP31・呪いの眼ではコッブ襲来の頃から超能力を持って
しまった沢村修作の物語である。
 超能力を持つと それを使って自分に都合がいいように悪用するという
ケースが多いが、修作は人の役に立つ使い方をしていた。

 超能力を持ってしまった人間といえば帰ってきたウルトラマンで郷秀樹が
命を落とした後にウルトラマンから憑依されウルトラマンならではの能力を
持ったばかりに周囲との軋轢を生む話が前半ではよく見られた。

 やはり通常の人間に聞こえない怪獣の咆哮などが聞こえると他の隊員は
‘凄い’と思うより変人扱いされる危険性が高いのだ。

 それを顕著に描いたのがウルトラマンティガEP39・拝啓ウルトラマン様
に登場したキリノ マキオだろう。
 超能力でダイゴの正体を知ったマキオは、その超能力ゆえ化け物扱い
されてきた。
 自分が超能力のせいで化け物扱いされていたのに、ダイゴはウルトラ
マンの能力の おかげでヒーローとして賞賛されている。

 同じ超能力を持ちながら不公平に感じたマキオはダイゴに挑戦状を叩き
付ける。
 しかしレナを助けるために自らの正体がバレるのを顧みずにダイゴは変身
したのだ。
 怪獣ガルラ相手に苦戦するのを見たティガを見ながら ‘ダイゴも決して
ウルトラマンの能力を持った事がいい事ばかりではなかった’という事に気
付いたマキオはダイゴにガルラの弱点を教えて倒させるというもの。

 修作はマキオのように生まれながらにして超能力を持ってなかたからか、
マキオほどネガティブな考えは持ってなかったようだ。
 やはり超能力を持つというのは、周りが思うほどいい事ばかりではないと
いうのがよく分かる。

コメント ( 2 ) | Trackback ( 0 )
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コメント
 
 
 
大いなる力の大いなる責任 (NEXUS(偽))
2009-04-12 17:57:01
人として人の領域を超えてしまっている訳ですからね。
仮面ライダークウガ=五代優介も誰かの笑顔を守るために自分の笑顔を削ってしまった、と杉田刑事達が言っていました。
そして能力を持つ者を見る目は時に非情です。その究極が姫矢准や千樹憐らデュナミストの様に人体実験にかけられてしまう事でしょう。力を妬まれる事は多々あります。
ウルトラマンガイアこと高山我夢も、幼少期頭の良さを妬まれた事で当初は故郷である千葉県に帰りたくなさそうにしてしましたし、仮面ライダー一号である本郷猛も、IQ600と言う頭脳を狙われたのですから。
何事も、普通である事の方がかえって良かったりしますね。
 
 
 
平凡が一番 (こーじ)
2009-04-12 21:09:49
>NEXUS(偽)様

 やはり突出しすぎると(特に日本では)妬みが凄いですからね。
 凄すぎる故の悲劇というのは、実はどこでもあるようですね。
 
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