早いものでホークスがバファローズ相手のシーズン最終戦で延長
10回にサヨナラ勝ちしてリーグ優勝を決めて1週間が経つ。
ホークスの今シーズンの成績は78勝60敗6分なのに対し2位の
バファローズは80勝62敗2分と勝ち数では下回ったものの、引き
分けはホークスが4つ多かったので勝率で上回っての優勝という事
だった。
先日も触れたように20年前のジャイアンツ対ドラゴンズの10,8
決戦では両チームとも69勝60敗で並んでの最終決戦だったのだが、
これは当時のセ・リーグが延長15回引き分け再試合制だった事から
実現したわけで引き分けが絡んでいたら ここまで盛り上がったか分
からない。
基本的にベースボールには引き分けはありえないので決着が付く
まで行なうのが通例なのだが、日本では引き分けを作っているので
‘勝つスタイル’よりも‘負けない’スタイルの方が重要視される。
だから74年&82年のドラゴンズ-ジャイアンツ、86年のカープ-
ジャイアンツに88年のライオンズ-バファローズと2位チームの方
が1位チームよりも勝ち数で上回りながら勝率で下回り優勝をさらわ
れるという事が度々あり特に88年のバファローズが川崎でのオリオ
ンズ戦の最終戦で引き分けて優勝を逃した10,19決戦が未だに語り継
がれるのは引き分け制度の理不尽さを実感したゆえだろう。
01年に引き分け制度が復活した時にセ・リーグは‘勝ち数が多い
チームと勝率が高いチームが別々の場合は勝ち数が多いチームが
優勝'というシステムを作っていたし、勝ち数と勝率1位のチームが
別の場合はプレーオフという制度も一時期あったのを覚えている。
ところがCSが始まってからは このシステムもなくなっているので
引き分けが堂々とまかり通っているのが現状だ。
86年にジャイアンツが75勝しながら73勝のカープに優勝をさらわ
れたり、10,19でバファローズが優勝を逃したりした時には引き分けに
ついて議論が噴出したのだが今回バファローズファンあたりから‘勝ち
数が多いのに優勝できなかった’という声は聞かないのは意外だった。
引き分けに対する不満の声が聞かれなくなったのはCSが始まった
からだろうか?