今から50年前の昨日67年4月22日にOAされたのがウルトラ
セブン29話・ひとりぼっちの地球人で、宇宙スパイ・プロテ星人
が登場する一方で星人に協力してしまう天才科学者の物語になって
いる。
京南大の物理学科が教育機関としては初めて科学観測衛星を打ち
上げに成功したのだが、その衛星が地球の科学力を遥かに越えてお
り地球防衛軍の司令部で大いに問題になっているため開発した丹羽
教授と助手の一の宮貞文の調査を開始する。
実は京南大にはソガ隊員の婚約者・南部冴子が通っておりソガの
要請で一の宮を冴子が連れ出そうとするものの、既に一の宮は教授
の正体を承知の上で協力している事を語る。
実は一の宮は電送移動機の構想を持っていたのだが地球人の科学
者達が見向きもしなかった中で、星人の人間体である教授は協力し
て既に作ってくれているため全面的に信頼していたのだ。
一方で教授の研究室に潜入したソガは教授の怪光線を浴びて衛星
に拉致されただけでなく、その記憶から防衛軍の作戦時間を探り出
して衛星を回収して地球からの脱出を図る。
研究室に戻った教授から一の宮は衛星が地球侵略のスパイ衛星と
して使われるなど裏切られた事を知り、衛星の引渡しを拒否するの
だがダンが突入してセブンに変身し正体を現した星人と構内で戦い
始める。
ただしセブンと戦う星人の姿は虚像のため攻撃が通じずにいる間
に教授の姿に戻り電送移動機で衛星に脱出しようとすると、意識を
取り戻した一の宮が2人同時の再生は不能になる事を告げながら
電送移動機に飛び込んだ事で星人の作戦は失敗し虚像が消えた事
からセブンはテレポーテーションで衛星を取り戻すと衛星を回収
に来た宇宙船をホーク2号が撃破し事件は解決した。
このEPは結果的にセブンは星人の虚像に翻弄されるばかりで
一の宮の改心がなければ星人の企みは成功していた可能性が高い
ので、ある意味セブン不在でも問題なかったわけだし虚像に翻弄
されるシーンは後にガッツ星人編での敗北に通じるのではないか。