即戦力投手獲得にはリスクも多い

【ソフトB】指名6人全員が高校生 王会長「将来を見据えた補強」

 今年も今日プロ野球のドラフト会議が行われた。

 かつては11月20日過ぎに開催されていたドラフト会議だが最近は
日本シリーズ開幕直前に行われるという首をひねりたくなるような
日程の中で、意中の選手との交渉権を獲得できるのか悲喜こもごも
のシーンが見られる。

 そんな中で毎年あるチームが即戦力投手を複数取ると‘○○は
素晴らしい補強をした’と絶賛するのだが、個人的には そこまで
即戦力投手の獲得がチームにとって いい事なのかと思ってしまう。

 というのも即戦力投手というのは基本的に大学&社会人出身と
なるのだが、即戦力といわれる投手達は獲得順位が高いほど先発
ローテに入れて投げさせようとするケースが多い。

 ところが6人の先発枠に入れないとファームで調整して行く事に
なり1・2年で芽が出ないと次の‘即戦力投手’が加入してくるわけ
で、そこからリリーフ専門に転向するとなれば最初からリリーフに
特化した投手達を差し置いてチャンスが与えられるケースは少ない
のではないか。

 かつて‘投手でダメなら野手に転向させればいい’という理由で
投手ばかりを指名するケースが多かったが、最近は極端な話・東京
六大学以外は大学&社会人ではDH制を敷いているので3年から4年間
バットすら握った事のない投手が高卒投手よりも多い。

 そういった投手達が2・3年で芽が出ずに野手に転向したところで、
野手として入団したメンバーを抜くには相当な自力がないと無理
だろう。

 現在隆盛を誇るホークスがダイエー時代の末期に狂ったトップに
よって5年続けてアマチュアNo1と言われる大学や社会人の即戦力
投手ばかりを獲得し絶賛されていたのだが、その代償として将来
クリーンアップを打てそうな選手は全く獲得せずに06年以降の
弱体化を招いたのが即戦力投手ばかりを取り過ぎた事ではないか。

 ソフトバンクに変わってからは即戦力投手と野手獲得のバラン
スが優れた選手獲得が目立っているからこそ、現在の強さがある
と思うのだ。

 確かに即戦力投手は魅力だがバランスも考えずに即戦力の投手
ばかり獲得していると、最終的にチームを弱体化させるリスクを
抱えていると思う必要があるのではないか。 

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