植村謙二郎と廃屋

 先日、ウルトラセブン・アンドロイド0指令のレビューに
怪人太郎冠者さんからコメントを戴いた。
 それには‘チブル星人が廃屋に住んでいて云々・・・’と書か
れていたのだが、これを読んでピンと来た次第だ。
 というのも、植村謙二郎が演じるチブル星人の人間体・オモ
チャじいさんは、廃屋に住んでいて侵略計画を練っている。
 植村謙二郎といえば他の円谷作品では、帰ってきたウルトラ
マンの‘怪獣使いと少年’でメイツ星人の人間体・金山老人を
演じていたが、彼もやはり廃屋に住んでいた。
 いずれも上原正三の脚本作品という、共通点がある。
 
 オモチャじいさんは、廃屋の一室で裸電球の下でチェス版で
作戦を練っていたのだ。
 ちなみに私は、このシーンを見てチェス版が欲しくてたまら
なかった。
 オモチャじいさんの服装は小ぎれいで、ベレー帽まで被って
かなりおしゃれな品のいい感じである。
 
 一方の金山老人だが、反対にかなり悲惨だ。
 髪はボサボサで、ボロボロの着物を着て杖をついている。
 まぁ地球上の汚染した空気にやられて、死期が迫っていると
いう事情があったのだろうが・・・・・。
 
‘廃屋に住む宇宙人’という共通のキャラを演じ分けていた植村
謙二郎の演技力は、なかなかのものだし、同一人物とは気付かな
かった。
 ここに目をつけた円谷のスタッフの眼力には感心する。
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