ティア1チームの層の厚さを実感させたスコットランド

 
 ラグビーW杯も予選プール終盤になって駆け引きが出て来ている
のだが、今日は13日に日本と対戦するスコットランドが静岡のエコ
パでロシアと対戦し2試合目のサモア戦から14人を入れ替えたスコ
ットランドは9トライの猛攻で61-0と圧勝した。
 
 日本が入った予選プールAは昨日の時点で3試合を終えた日本が3
連勝でBPも含めて勝ち点14、アイルランドが2勝1敗で勝ち点を10
としておりスコットランドは初戦でアイルランドに完敗した後2試
合目でサモアに完勝して勝ち点5としている。
 
 そこで今日ロシアと対戦した後に中3日で日本との対戦という事
からサモア戦のメンバーを14人替えた上で、ロシア相手に4トライ
を挙げてのBPで勝ち点5がノルマになっていたわけである。
 
 ところがスコットランドは立ち上がりこそ手こずったものの13
分に相手ペナルティからアダム・ヘイスティングスがT&Cで先制
すると、3分後にもヘイスティングスのT&Cで更に21分にはロシア
ゴール前のロシアボールのラインアウトをジョージ・ホーンがス
ティールして1/4の時間帯で早くも3トライを挙げ勝ち点5が現実
的になった。
 
 それでもロシアが残り時間を凌ぎ21-0で前半を終えたのだが
後半に入り44分にスコットランドが相手キックからのカウンター
で4つ目のトライを挙げると、堰を切ったようにスコットランドが
猛攻を仕かけ一方的な展開になった。
 
 ロシアはボールをキープして攻めるもののスコットランドDFを
崩せず苦し紛れに蹴ったキックを拾われカウンターアタックから
大きくゲインされるというパターンで失点を重ね、終盤は足も止
まり大量失点となったのだった。
 
 試合前に多くのメディアは控え中心でロシア相手に4トライと
いうのは難しいのでは?と言っていたが、確かに前半ノートライ
に封じ込められれば変なプレッシャーもかかるが控え中心とはい
えW杯での出場機会を与えられれば力以上のものを発揮するのが
強豪国。
 
 95年の第3回W杯で日本が控え中心のニュージーランド相手に
145点を取られて惨敗した事で身に沁みて分かっているはずだが、
24年経った今でもマスゴミは今でも控え中心=力が落ちるといっ
た考えで凝り固まっており学習能力がない事甚だしい。
 
 ロシアも勝てないまでも勝ち点1は取るべく最後はトライを1つ
でも取るべく頑張っていたが、それすら許さないスコットランド
の凄さを実感した試合だった。
 
 これでスコットランドは万全の状態で13日を迎えるわけだが、
このスコットランドに勝たなければ決勝トーナメント進出する意
味はないと思うのでジェイミー・ジョセフ体制の集大成として勝
ち切って欲しいと思うのだ。
 
コメント ( 2 ) | Trackback ( 0 )
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コメント
 
 
 
さすがですね (Bill McCreary)
2019-10-09 23:07:06
私も今回のスコットランドVロシア戦で、スコットランドの控えの選手は(95年のニュージーランド同様)相当張り切ってプレーするだろうなと予想しましてやっぱりそうなりましたね。これは先日の南アフリカVカナダ戦もご同様。

控えの選手は、明日でなくまさに今日に賭けますから、激しいプレーをするし容赦はないですね。レギュラーは次の試合を見据えてBPが確定したら無理はしませんが、控えはこれが最初で最後の試合かもしれないし、そうでなくても次に使ってくれるために今の瞬間でアピールしますから、むしろ弱いチームには厳しいと思います。

それにしてもスコットランドは、シックスネイションズではイタリアの次に弱いというイメージが無きにしも非ずですが、このような層の厚さはさすがです。たぶん日本戦はきっちり調整、照準を合わせてくるので、これは絶対台風で流れてほしくないのですが、どうなることか。
 
 
 
日本人の悪いクセですね (こーじ)
2019-10-10 23:16:35
>Bill McCreary様

 日本人は控え=力が落ちるという法則で捉え勝ちですが、海外では控えもモチベーションが高いのでこういった事は日常茶飯事になりますね。

 とかく昨夏の金足農のようにレギュラーが出ずっぱりというのを喜びますので。

 13日の夜は大丈夫だと思いますけどね…
 
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