奇妙な日本ボクシングのマッチメイク

 今日のスポーツ新聞に「亀田大毅が元世界王者で9位のワンディと対戦」
という記事が載っていた。
 しかも「勝てば世界挑戦可能な15位以内にランクされるので年内にWBA
王者のデンカオーセンに挑戦へ」との事。 

 亀田大毅といえば07年10月に内藤大助に挑戦して大差の判定負けした
だけでなく、反則騒動まで犯して世間の大ヒンシュクを買って試合出場停止
処分を受けていた。 

 昨年11月に復帰戦を行っていたのだが1試合を挟んでワンディと戦い、
勝ったら世界戦とは・・・・・ 

 そもそもデンカオーセンには兄の亀田興毅が挑戦を表明して
いたのではなかったか?

 御用メディアに言わせると「2試合連続の元世界王者」12月に大毅が3Rで
KOしたブストスは04年の12月にWBCミニマム級王者のイーグル赤倉に
アクシデントで勝ったものの、05年の 4月に高山勝成に大差の判定で敗れ
王座を失うと以後3年8ヶ月の間に1勝1敗とパッとしない相手。 

 今回対戦するワンディも11年前の98年8月にWBCミニマム級王者となり、
00年2月に王座を失った後に階級を上げて勝ち負けを繰り返し昨年8月
には升田貴久に判定負けしている。
 もともとSフライ級でデビューした大毅だからLフライからフライで戦って
いるワンディとの対戦は決して難しい相手ではない。

 どうも亀田一家のマッチメークは、

こういうのが多い。

 兄の興毅は世界を獲る1年2ヶ月前の05年6月に元WBC Lフライ級王者
のサマンに1RKO勝ちしているが、サマンは01年1月にリターンマッチに
失敗した後に4年間で1勝3敗。

 05年の11月には元ミニマム級王者のノエル・アランブレッドを7R終了
TKOで下したが、前年の7月に体重オーバーで王座を剥奪されて以来パッ
とした内容の試合をしていない。 

 自分より下の階級の相手と自分の階級で戦うのだから、ある意味
‘勝って当然’のようなマッチメークが目に付く。
 そして‘とりあえず大毅で様子を見て勝てばよし、

負けたら興毅が敵討ちで満を持して挑戦’

という目論見だろうか? 

 一方で現役の世界王者の方は内藤大助が4度の防衛戦中3度が日本人
相手というのをはじめ、先日敗れた坂田も4度中2度が日本人。
 WBA・Sフライ級王者の名城信男は9月に行われた決定戦が日本人の
河野公平で、4月に予定されている初防衛戦の相手は東洋王者の冨山
浩之介らしい。 

 世界王者の挑戦者は日本人相手が多く、亀田の対戦相手は下の階級
から上げてきた外人ばかりという妙なマッチメークが目に余る昨今の
ボクシング界だ。 

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