ウルトラマンアークの故郷は

　前作ウルトラマンブレーザーのテーマはコミュニケーションに
対して、今回ウルトラマンアークのテーマはキャッチコピーにも
あるように想像力。

　もともとは遥か彼方の銀河系からやって来た光る巨人＝ルティ
オンだったが、モノゲロスと共に星元市の山中に飛来した時に居
合わせた当時7歳だった飛世ユウマが命の危機に瀕したため融合し
ユウマの想像力でウルトラマンアークとしてパワーアップする形に
なっていた。

　ちなみに地球に飛来した目的は、彼らの惑星の太陽ともいうべき
恒星ソニアの膨張問題。

　そして膨張したソニアの過剰エネルギーを地球がある銀河方面に
放出して他の天体の種族を犠牲にする計画を強行しようとした指導
者ゼ・ズーが作ったゲートをふさぐべく、ルティオンが派遣されゼ
・ズーゲートの封印には成功するもゼ・ズーが送り込んだ宇宙獣モ
ノゲロスとの戦いで地球に落下していた。

　ゼ・ズーの配下にスイードがいるのだが、スイ―ドの言によれば
`知性がある我々には想像力は必要ない’との事で知性が進化し過ぎ
ると想像力が退化してしまうという事か。

　つまりソニア星系の民にとって知性や科学の進化と引き換えに想
像力を捨て去っており恒星ソニアの過剰エネルギーを鎮める方法も、
科学的に厳しいという事でゼ・ズーゲートを作れば他の銀河が犠牲
になるという想像力すら働かなくなっていたのではないか。

　しかしルティオンが想像力の塊のユウマと融合して強化されたの
を見るとゼ・ズーサイドにとって脅威であり、だからこそやっきに
なってアークとユウマを分離させようとしていたのだろう。