田中恒成の国内最短キャリア世界王者は喜ばしいが

田中、最速5戦目で世界王者に=イエドラスに判定勝ち―WBOミニマム級

 WBOミニマム級王座決定戦が今日 小牧パークアリーナで行われ、
2位の田中恒成が1位のフリアン・イエドラスに3-0の判定で勝ち
プロ入り5戦目での日本では最短キャリア世界王者となった。

 残念ながら地元ではTV中継がなかったのでネット速報などで
得た情報になるのだが試合は予想通り前半 田中が自分の距離を
保ちながら的確なパンチをヒットし、中盤からはイエドラスの
反撃を受けたものの終盤 盛り返して115-113が1人と117-111が
2人の3-0判定勝ちというもの。

 ガードを固めてフックを中心にしたパンチで打ち合いを挑む
イエドラスを田中が捌ききったという展開だから117-111は開き
過ぎかもしれないが少なくとも115-113で負けはないと思うし、
世界2位の原を10RでTKOして決定戦に出場し1位に勝ったのだから
素晴らしい快挙ではある。

 しかも19歳でプロ入り5戦目の戴冠だから本来なら大きく扱わ
れるはずなのだが、世間一般の反応が今ひとつなのはミニマム級
というのがあるだろう。

 そもそもWBOミニマム級タイトルは昨年の大晦日に高山勝成が
大平剛との決定戦に勝ちIBFタイトルと共に獲得したものの返上
したもので、巷では田中にプロ入り5戦目という国内での最短
キャリア世界奪取記録を作らせるために設定されたなどと試合が
決まった時から まことしやかに言われていた。

 最短キャリアタイトル奪取といえば8戦目の辰吉丈一郎&名城
信男、7戦目の井岡一翔、6戦目の井上尚弥と全て王者に挑戦して
タイトルを奪取していたし特に辰吉はバンタムという伝統ある
タイトルだったので世間はニューヒーロー誕生と色めきたった。

 ところが今回は最軽量級であるミニマムでの決定戦だし日本の
世界王者が田中を含めて11人にもなるだけでなく、山中慎介を
はじめ内山高志や三浦隆司に井上尚弥ら凄い世界王者がいる事
から盛り上がりも今ひとつという残念な事になる。

 それを考えると田中には防衛するだけでなく海外の強豪と戦い
勝ち残る必要があるので、世界奪取をゴールではなくビッグマッ
チへのスタートと考えてより一層精進して欲しいものだ。

 

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