日馬富士の優勝は、不必要な大型化への抑止力に なるか

日馬富士が白鵬下し全勝優勝/初場所(日刊スポーツ) - goo ニュース

 2013年初場所は14日目に優勝を決めた日馬富士が千秋楽でも白鵬に勝って
全勝優勝を果たして横綱としての初優勝に花を添えた。


 とりあえず先場所の不調が新横綱昇進後に祝賀行事などで忙殺されたゆえの
調整不足というのが証明できた形になるし、何より常に優勝争いを義務付けら
れる横綱としての初優勝には一安心だったのではないだろうか。


 今回の日馬富士の優勝で意義がある要素の1つに自分に合った適性体重での
相撲という事の証明がある。


 小兵力士の日馬富士にとって大きな相撲を取るという事自体がスピードという
自分の武器を封じる形になってしまうのも事実で、実際‘磐石の形で相手十分
でも勝つ’という横綱の理想形を求めすぎて自滅するよりも理想を諦めて自らの
相撲を取りきって勝ちを重ねる方が重要だろう。


 だからこそ増量を止めてスピードを磨くという自らの長所を前面に出して戦う
方を選んだのは英断だ。


 ちなみに今場所の日馬富士の体重は133㌔で162,4㌔の幕内平均体重より
30㌔近く軽いのだが、それでも優勝できるという事が証明されれば無駄な大型
化にも歯止めがかけられるのではないかと思うのだ。


 小錦や曙に武蔵丸など200㌔近いハワイ勢が席捲した時期に力士達の大型
化が始まり、特に日本人力士の中には明らかに適性体重を越えた力士が多く、
そのために下半身を中心にしたケガが絶えないという状況が多発したし今でも
その流れは残っている。


 他の格闘技での最重量級はアマレスなど120㌔を越えるぐらいなので いくら
相撲も興行とはいえ競技という一面は避けては通れない。


実 際 栃錦や初代若乃花などは100㌔を越えたぐらいで横綱を張っていたので
その時代なら日馬富士の133㌔も大型力士になってしまうから、いくら大型化とは
いえ必要以上に体重を増やしている力士もいるだろう。


 それを考えると決して大きくない白鵬や軽量力士ともいえる日馬富士が横綱を
張るというのは相撲界の必要以上の大型化にブレーキをかける効果があると
思うのだ。


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