柔道・グランドスラム東京2009が終わって

 12月11日から3日間にわたって行われていた柔道のグランドスラム東京
大会が昨日終わった。

 今大会の注目はロッテルダムで行われた今年の世界選手権で男子が史上初の金メダル0という歴史的惨敗を喫したリベンジなるか?というもの。
 その結果 女子は何と全階級制覇という快挙を達成したのに対し、男子は
4階級を制した。

  グランドスラムとはいえ100㌔超の世界ランキング1位であるテディエ・リネ
ールが参加してないように各国に温度差はあるし、開催国の日本は1階級に
4人がエントリーできる大会だ。
 そういう意味では いい成績を残した当たり前という意識で見ていたの
だが・・・・・

 男子は軽いクラスから始まるのだが、初日に60㌔級で野村以後の第1人
者である平岡拓晃が決勝まで行ったものの福岡政章から敗れて2位。
 このクラスは平岡と秋元希星がポスト野村を争っていただけに、秋元が2回
戦で敗れたのも意外だった。

 66㌔級は五輪連覇の内柴正人が第1人者だったが、ここの所不調モードで 案の定 内柴はベスト8で敗退する。 
 ところが新鋭の海老沼匡が同じくベスト8で世界ランキング1位のモンゴル
人に逆転の一本勝ちで波に乗り優勝。

  ある意味これが今大会で最も嬉しい優勝だったろう。

  2日目は90㌔級のベテラン・小野卓志が優勝したがベスト8 以降は日本
人相手に勝っての優勝で、ベスト4を日本人3人が占めるという内容に90㌔
級のレベルが上がったのか?今大会のレベルが低いのか・・・・と考えて
しまう。

 とはいえ かつて古賀稔彦が活躍した73㌔級や吉田秀彦が活躍した81㌔
級は最近苦戦気味。
 今回も73㌔級は世界ランク1位の韓国人に粟野靖浩が決勝で一本負け
し、81㌔級でも松本雄史のベスト4敗退が最高成績と今ひとつ。
 90㌔級は60㌔級同様ベスト4を日本人3人が占めたので、それなりに
レベルは高いという事なのか?

 最終日は100㌔級と100㌔超級。
 100㌔級は全日本を制した穴井隆将が世界選手権3位の雪辱に燃え快調
に勝ち進んだが、決勝で韓国の黄に残り17秒で有効を奪われ2位。

  また100㌔超の鈴木桂治はベスト4で北京 銀メダリストのタングリエフに
押さえ込みで一本勝ちしたものの、決勝で高橋和彦から一本負けした。

 24歳の新鋭がベテランに勝って頭角を現したのを喜ぶべきか、鈴木の衰
えを悔やむべきか・・・・

  そんなワケで福岡・海老沼・高橋と一般的に名前を知られてなかった選手
達が勝ったというのが今回は何よりの収穫だが、果たして本当に実力が
ついてきたか?地元開催だったから活躍できたのか?

 その答えは来年の世界選手権で出るだろうが、来年以降の世界選手権は
強豪国は1階級に2人エントリーできるので、来年を楽しみに待ちたい。

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