ヘアサロンうつのみや・オーナーのスポーツやヒーローもの、雑談ネタを徒然なるままに
こーじ苑
‘キカイダーの涙’から40年
今から40年前の昨日72年9月23日にOAされたのが人造人間キカイダーの
ゴールドウルフ編で11話にも拘らずハカイダー編が始まる前までは最もインパ
クトが強かったEPである。
というのも記憶喪失になって放浪している光明時博士がダメージを被って横
たわっているジローを30分ほどの間に本能的に修理してしまうのと、ゴールド
ウルフを不本意ながら倒してしまったキカイダーが そのままの姿でゴールドウル
フの残骸を見ながら涙を流すというシーンがあるのだ。
ロボットの涙といえば最近では先日OAされたウルトラマン列伝のウルトラマン
ゼロ外伝・キラーザビートスターで正義の心に目覚めたジャンキラーが涙を流す
シーンがあり‘鋼鉄の涙’と呼ばれていたし、マジンガーZでもパートナーロボット
だったミネルバXが敵から操られたため心ならずも破壊してしまい、破壊された
ミネルバXを海に沈めて目からオイルの涙を流すというシーンがあったのが有名
だがロボットの涙はコチラが先なのだ。
ゴールドウルフはキカイダー同様 光明寺博士が設計したロボットだけに人間
体になるし良心回路も付いていたのだが、キカイダーのよりも更に不完全なだけ
でなく月光電池という月の光を浴びると悪の化身・ゴールドウルフに変身して
しまうというキャラ。
赤影の坂口徹郎が演じる人間体でいる間は善人なのだが・・・というところが
ツボ。
ところが最初に戦った時には明らかにキカイダーの方が強く圧倒するものの人間
体の時を知っているミツコが攻撃をやめるように頼んだばかりにウルフバズーカを
受けて大きなダメージを被る。
そのジローを記憶喪失ながら本能で修理してしまう光明時博士の凄さは別として
再戦ではキカイダー自体がゴールドウルフを説得しようとするが失敗し、やむなく
デン・ジ・エンドで倒してしまうのだ。
直後に月が雲に隠れたため人間体に戻ったゴールドウルフが‘あと少し早く月が
隠れていれば’と言い残して爆死するという、何とも やるせない終わり方だった。
これをジローの姿ではなくキカイダーの姿で涙を流させるというのが このEPを
担当した長坂秀佳の狙いかもしれないし、メインライターになったハカイダー編
以降が盛り上がる遠因だろう。
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そして、このシーンを見て、小林靖子氏は脚本家を目指したそうですから。
私的には、当該エピソードが特に優れているとは思えないのですが(ウインスペクターは、傑作が多いので)。
ゴールドウルフ、本放送でも覚えています。
当時の変身ヒーロー物って、結構深い話しが多かったですよね。ただ、世間的な評価は、粗製乱造的に扱われているのが残念です。
所詮子供向け…
まぁ当時の評論家達の子供向け番組に対する偏見は今となったら異常でしたよね。
特にキカイダーの頃には乱立してましたので、風当たりも強かったのですけど見返してみると意外に名作が多く現在にまで影響を与えている作品が多いです。