魅力的なキャラが多く登場するローグ・ワン/スター・ウォーズ
・ストーリーだが、個人的に最も印象深かったのはトニー・イェン
演じる盲目の戦士チアルート・イムウェ。
基本的にスター・ウォーズシリーズはフォースの使い手である
ジェダイの騎士が必ず登場するのだが、今回はスピンオフ作品の
ため登場しないのでフォースの信奉者というキャラを登場させた
のではないか。
ジェダ出身でウィルズの守護者という設定だから盲目ではあるも
のの、フォースを信奉する事により肉体的&精神的鍛錬で鍛えぬい
た体を持つ。
敵の気配や心の揺れを察知する能力があり、ライトボゥを使った
格闘戦にも秀でるので日本的には座頭市的なキャラである。
ややもすればスター・ウォーズシリーズでは最初に作られたEP4
から6までは基本的に銃による兵器の撃ち合いだったわけで、
ダース・ベイダーとオビ=ワン&ルーク・スカイウォーカーの
戦いのみライトセーバーによる戦いだった。
ところがEP1から3まではジェダイやシスが多数登場する事
から、ライトセーバーによるアクションの魅力が観客にアピール
されているので製作者サイドにも‘剣術'の要素は外しがたいもの
があっただろう。
とはいえローグ・ワンはジェダイが登場しない世界のため剣術
的な要素は本来なら入れにくいのだが、ここにジェダという惑星
にあるウィルズの存在が語られ守護者であるチアルートというキ
ャラが設定されストーム・トルーパー相手のゲリラ戦には必要な
存在になったワケである。
ただ体術には優れていても当然ながら離れた所からの攻撃には
無力なので、チアルートの相方として対照的なキャラのベイズ・
マルバスを登場させたのではないか。
とはいえローグ・ワンはあくまでスピンオフなのだからチアル
ートやベイズの存在は この作品のみという事になるのだろうが、
1作のみで退場させるには本当に惜しいキャラであるのは間違い
ないだろう。