バビル2世の放送開始から50年

　今から50年前の今日73年1月1日19：00から、バビル2世がTV
朝日系で放送開始された。

　バビル2世は71年に原作が週刊少年チャンピオンで連載開始だっ
たようで個人的に病院などの待合室で読んだのが初めてで、当時
ルパン三世があった事から‘今度は2世かい’と興味を持ったもの。

　画を見ると鉄人28号や冒険王に連載されていたサンダー大王と
同じで、特に巨大ロボット・ポセイドンの存在が印象に残ってい
たのだ。

　それで興味を持ってから単行本を立ち読みで読み始め大いに楽
しく読む事ができ、アニメ化されないのかと思っていたら73年の
元日に始まったわけだ。

　基本的に前半は原作に忠実だったし1話は前後編作品の前編的な
内容で、ロプロスからバビルの塔に行って超能力者としての知識
を得てヨミと謁見し対立する事を決意する展開で1話は終了する。

　後編にあたる2話は分離ロボットのゴーリキとの攻防戦で最後は
ロプロスの攻撃でゴーリキを雪崩に巻き込ませて倒すのだが、以後
原作版を匂わせるEPを入れつつオリジナルEPも入れて構成していく
形でアニメは進む。

　とはいえ当初は原作通りに学生服姿だったのだが途中から独特の
コスチュームになり、バビル2世号という小型ジェット機に乗り込
んで現地に向かうスタイルになったのは‘何だかなぁ～’と思ったも
ので東映スタンダードだと今にしてみると実感する。

　もともと仮面ライダーのような石ノ森章太郎作品やマジンガーZ
やデビルマンのような永井豪作品は原作がシリアスで、そのまま
OAしても視聴者には拒絶感を持つ事が容易に想像できたのだが仮
面の忍者赤影のような原作テイストでも面白い作品を荒唐無稽に
アレンジするのも東映。

　そういう意味で特に全39話中27話以降の新機軸EPは、蛇足のよう
なものではなかったのではないかと思う。