‘ハイサイおじさん’自粛に怒る

 先日 夏の甲子園で春夏連覇を決めた興南の応援団から沖縄代表独特の
応援ソングであるハイサイおじさんのテーマが あまり流れなかったので不思
議に思っていたら高野連から自粛せよと通達があったらしい。

 なんでも酔っ払いの歌だから歌詞が高校野球の応援に相応しくないという
投書が新聞に寄せられたのがきっかけらしいのだが・・・・・

 まったく下らない話である。

 愛読書のNumberでのアンケートでも今のところ自粛不要という意見
ばかりだ。

 もともと高野連は高松商の伝統である最初の守備に就く前に3塁ベースを
選手達が囲みキャプテンが口に含んだ水をかけて守備位置に散っていく
‘志摩供養’という伝統の儀式をやっていたのを遅延行為などと判断して
中止させるなど暴挙を行っているし、銚子商などの大漁旗や広島代表の
シャモジの打ち鳴らしなに半被などの着用などを次々に禁止させるなど規制
好きの集団だ。

 そして‘教育的見地’という言葉を錦の御旗の如く振りかざしているので
有名だが、今度はハイサイおじさんの歌詞にまでイチャモンを付けたという
感じで‘よくやるよ’と思う。

 ハイサイおじさんは指笛やカチャーシーと並ぶ沖縄文化で沖縄代表の応援
席には欠かせないものだ。
  高校野球の魅力の1つとして‘応援席に故郷の香りがする’という話が
あり、かつては秋田県代表のなまはげをはじめ、地方文化が目白押しで
地理の勉強にもなっていた。

 私の友人に昔からのライオンズファンがいるが、今やライオンズは埼玉の
チームになっていてホークスが福岡のチームになっているのを認めたがら
ないところがある。
 その理由として‘ホークスに炭坑節は似合わない’と言うのだ。

 確かに今でもライオンズが勝つと応援席から炭坑節が聞こえるのだが、
これは西鉄ライオンズ時代からの伝統である。
 だから元は大阪のチームだったホークスに炭坑節は似合わないというのは
分かる。

 つまりハイサイおじさんのような地域に根ざした歌は そこのチームにしか
似合わないので、ハイサイおじさんは沖縄県代表以外のチームの応援団が
演奏しても全くフィットしてないのだ。

 ちなみに興南応援団がハイサイおじさんの演奏を解禁したのはSファイ
ナルの報徳学園戦の5回表。
 5点をリードされた状況でノーアウト1・3塁のチャンスを迎えた時に流れ始
めると一気にムードが盛り上がって反撃が始まり、そのまま大逆転勝ちを
したのだ。

 こういう素晴らしい曲を自粛させるヒマが

あったら、休養日を入れるなど選手達に負担の

かからない日程を組む事を議論するべきだろう。

コメント ( 2 ) | Trackback ( 0 )
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コメント
 
 
 
というか… (Unknown)
2010-08-29 01:04:40
こんな事をいちいち投書するアホがいる事に驚きだ
 
 
 
まったくです (こーじ)
2010-08-29 22:10:58
>Unknown様
 投書した人間の顔を見てみたいです。
 さぞかし狭量な生活を送っている事でしょう。
 
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