フィギュアスケート男子シングル最高の結末

羽生結弦 金メダルで66年ぶり五輪連覇!宇野銀で日本ワンツー表彰台

 9日目を迎えた平昌五輪はフィギュアスケート男子シングルFSが
行われソチ五輪の金メダリストでSP1位の羽生結弦が見事な演技を
見せ連覇を果たすと共に、3位だった宇野昌磨が最終滑走で300点
越えして2位に浮上し日本フィギュアスケート史上初の1・2フィニ
ッシュを飾った。

 SPを終えた時点で100点越えが4人というハイレベルの中、演技
順は4位の金博洋が2番目で始まり羽生が4番目、最大のライバル・
フェルナンデスが5番目で最後が宇野という順番だから羽生が完璧
な演技でフェルナンデスにプレッシャーをかけられるか。

 優勝候補の一角だったもののSPで失敗したネイサン・チェンが
2組に登場し、5つの4回転ジャンプを決めるなどFSの自己ベストを
更新して暫定首位という形で最終組を迎えた。

 SP4位の金博洋が4本中3本の4回転ジャンプを決め合計300点に
迫る見事な演技を見せた事から、金メダルには310点が必要ではと
思っている中で羽生の演技がスタート。

 4回転サルコウを決めると勢いに乗り前半のジャンプは全て決め
最大の問題だった後半の3連続ジャンプ最初の4回転でバランスを
崩したものの何とかこらえ、最後のジャンプになった3回転ルッツ
でもバランスを崩したが踏ん張り演技を終え合計317,85でトップ
に立つ。

 例によって羽生の演技直後の異様な雰囲気の中でフェルナンデス
が登場し、後半の4回転サルコウが2回転になるミスが響き300点は
越えたものの羽生に届かず2位。

 最後の宇野は冒頭の4回転は転倒したものの、残りのジャンプは
ほぼまとめて合計306、9でフェルナンデスを逆転し、2位に入って
日本勢の1・2フィニッシュとなった。

 試合前 最大の不安点はSPよりも長い演技時間のFSでブランク明
けのスタミナが持つかどうかで、特に後半の4回転ジャンプをミス
なく決められればいいのだがフェルナンデスが好調なだけに2つ以
上のミスが出ると逆転される可能性があった。

 結果的に後半のジャンプ2つでバランスを崩してヒヤリとしたが
転倒は免れたのに対し、前日チェンらを動揺させた異様な雰囲気が
影響したのかフェルナンデスが4回転サルコウの回転不足というミ
スが出て明暗が分かれた。

 一方で宇野は最初のジャンプ転倒があったものの、よく持ち直し
た形で見事な銀メダル。

 それにしても羽生の王者としての風格は素晴らしいもので前日の
ネイサン・チェンとミハイル・コリヤダに続いて今日は眼下の敵で
あるフェルナンデスをも狂わせたわけだし、ネイサン・チェンがFS
だけならトップで5位に浮上したのだからいかに羽生の演技のプレッ
シャー凄いか分かるのだ。
 
 そういう事を考慮すると出そうなミスを何とかこら
えたのが栄冠
につながったという事だろう。

コメント ( 2 ) | Trackback ( 0 )
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コメント
 
 
 
Unknown (Bill McCreary)
2018-02-18 14:31:26
羽生の勝因は、けっきょく男子シングルに特化したことにつきますね。これ一本に調整してきたからでしょう。

なお、スポーツ新聞すらこのような記事を発表しています。

https://www.sponichi.co.jp/sports/news/2018/02/16/kiji/20180215s00079000171000c.html
 
 
 
あの状態では (こーじ)
2018-02-19 21:11:32
>Bill McCreary様
 後から聞くところによると羽生は痛み止めを使わないと滑れなかったようですから、団体戦は無理でしたね。

 とりあえず宇野のように団体戦に出場した事で勢いに乗るというプラス面もなくはないですが、チェンのように失敗すると悪い流れを引きずってしまいかねませんからやるならば最後というのは分ります。

 ちなみに調べたところによると72札幌では女子シングルが先で男子シングルが後だったとの事でして驚きました。
 
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