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こーじ苑
バンクーバー五輪7日目:高橋大輔 日本男子フィギュア悲願の初メダル
高橋「銅」、日本男子フィギュア初のメダル(読売新聞) - goo ニュース
今日パシフィックコロシアムで行われたフィギュアスケート男子シングルの
フリー演技でSPで3位だった高橋大輔は果敢に4回転ジャンプに試み転倒
したが、3回転半ジャンプなど連続で残りのジャンプ系を成功させ表現力で
ポイントを稼ぐ。
フリーは5位だったもののSPとの合計点で3位に入り、見事に日本男子
初の銅メダルを獲得した。
SPで3位スタートだった高橋大輔には個人的に2つの懸念があった。
まずケガの影響でスタミナ不足の不安があるので、フリーの演技時間の
4分間を持ちこたえられるか?
しかも4回転ジャンプを入れると公言しているが、ケガから復帰して4回転
ジャンプは成功してないしジャンプを失敗した後にリズムを崩さないか?
演技順はSP:1位のライサチェックから始まり4位:織田・5位:ランビエルの
次の4番目でメダル争いのライバルのランビエルの後だから悪くはないが、
仮にランビエルが見事な演技を見せた後の演技になると かなりのプレッ
シャーがかかるはず。
まずライサチェックは4回転を跳ばずに他のジャンプを決め、完璧な演技で
トップに立つ。
織田信成に とってこれがプレッシャーになり、終盤のジャンプで転倒した
だけでなく靴紐が切れるアクシデントで減点され一気にメダル圏内から脱落。
それにしてもスピードスケートの男子500mの整氷車のアクシデントや
1000mのスタートトラブルなど日本人選手が有力候補の種目でのアクシ
デントが多く嫌な予感がしたし、織田がメダル圏内から消えたので期待は
高橋のみになった。
ランビエルが162.09で演技を終えた後に高橋は冒頭の4回転に失敗した
ものの、立て直してSPとの合計で この時点で2位。
続くジョニー・ウィアが全てのジャンプを決めたので‘ひょっとして?’ と
思ったがSPの得点差があったので一安心、実際にウィアは5位で この時点
で高橋のメダルが決まった。
思い出すのが02ソルトレイクシティでSP2位スタートだった本田武史が
フリーで4回転を1度失敗した後に2度目を入れる予定を回避して4位に
終わった事。
ライサチェックや織田のように4回転を跳ばないという選択肢はあった
だろうが、跳ばなければ金は まず無理だろうし金を目指すならチャレンジは
必要不可欠。
‘失敗した後のリカバリーの練習をしていたので、転倒をすぐ忘れて次の
ジャンプの事をを考えた’という高橋の言葉がではないが、やはりチャレンジ
なくして栄光なしという事だろうか。
トリノで8位だった経験や一昨年の膝の大ケガなどの試練を
乗り越えて獲得したメダルは例え銅でも素晴らしいものだった。
因みに最終演技者のプルシェンコは冒頭の4回転ジャンプを成功させ
ジャンプを全て決めたが、精彩を欠くジャンプとなりライサチェックから逆転
されて2位に終わった。
織田信成は靴紐が切れるアクシデントがなくてもメダルは厳しかったか?
それでも初出場で7位に入ったし、同じく初出場だったSPで8位の小塚崇彦
は見事に4回転を決めるなど8位に入賞して日本人3人が入賞できた事も
大いに価値があると思う。
スピードスケート女子1000mは小平奈緒が5位に入り男子に比べて将来に
希望を残すが、15歳で初出場の高木美帆は35位に終わった。
やはり初出場で結果を残すのは大変だという事。
カーリングは中国に2点先行され第4エンドで追いつくものの直後に2点勝ち
越され、第8エンドで5-6まで追い上げたが最終エンドで3ポイントを取られて
連敗。
とりあえず ここまでは計算内の敗戦だが何とか明日イギリスに勝ちたい。
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成功はしなかったけれど逃げた訳ではないです。
着氷する利き足側の膝の靱帯に大ケガを負い、文字通り“地獄を見るような状況”から復帰を果たし、演技冒頭でミスがあっても何事も無かったかのように立て直したのは見事、の一言。ここ数回の冬季五輪では女子選手の活躍が目立っていた日本勢にあって、先のスピードスケート500m銀・銅の長島、加藤両選手共々“日本男児ここに有り”と多いに気を吐いてくれました。
男子フィギュアの優勝候補だったエフゲニー・プルシェンコは試合後の談話で語ったとおりに「4回転を飛ばないヤツに負けてたまるか!」という気負いから自意識過剰になって、自滅した感じがしました。彼が言うのももっともな事で、演技だけでも競技だけでも無く、両方のレベルが高い次元で調和した物が最高のフィギュアだと思います。その事を自分が示さねば、という意識が、彼の試技から“躍動感・楽しさ”を奪っていたように感じました。まして試合会場の空気からしてパトリック・チャン、ライザチェックらカナダ・アメリカ勢に有利な雰囲気が濃かったからなおさらです。
滑り終わったプルシェンコの表情が今一つ冴えなかったのを見て「これではダメだ、負けだ」と思っているように見えました。
磐石に見えた王者でさえ、こんな事になってしまう、4年に一度しかチャンスの無い“オリンピックに棲む魔物”の怖さを垣間見た気がします.
バンクーバー五輪も早折り返し点ですが、女子フィギュア始め注目の競技がも多く、もうしばらく寝不足の日々が続きそうです。
いらっしゃいませ、初めまして。
ご指摘ありがとうございます、2回目を回避したという事でしたね。
城田さんが‘なんで挑戦しないの’と怒っていたのが あまりにも印象に残ってましたので。
>吉法師様
プルシェンコの場合はジャッジを挑発していたようなコメントが多々ありましたし、やはり引退していて
直前に復帰したというのもマイナスになったのかもしれませんね。
だから一概にジャンプへのチャレンジを否定するものではないと思ってます。
ちなみに最近の五輪ではSP首位の選手がフリーで金を逃すというジンクスが出てますね。
これが女子にどう響きますか?
『プルシェンコ怒りの銀』
西日本新聞の見出しです。
開幕直前にアメリカのジャッジが、“4回転ジャンプで技術点を荒稼ぎする”事に疑問を呈するメールを各国のジャッジに送っていたそうです。
『競技なのか、芸術なのか?』
そんな中、4回転に挑戦し、失敗した場合を想定し、集中力を保った高橋の演技はお見事でしたな。
フィギュアスケートはスポーツなのか、芸術なのか
永遠のテーマですよね。
88カルガリーでは3回転ジャンプを全て決めた伊藤みどりへの歓声が一番多かったですけど、3回転を2度しか跳ばずに金を取ったカタリーナ・ビットは‘フィギュアは跳んでナンボではない’と反論していたのを思い出します。
どちらかといえば芸術系の高橋が4回転に拘ったのは
意外ではありましたけど、その心意気が銅メダルになったと思いますよ。