松方弘樹を偲ぶ

「大変驚き」「言葉出ない」＝俳優の松方弘樹さん訃報に関係者コメント

　今日の新聞に俳優の松方弘樹が脳リンパ腫のため74歳で亡くなっ
たという記事が載っていた。

　私が松方弘樹を知ったのは渡哲也が大河ドラマ･勝海舟の主役を病
気で降板した代役としてで独特の言い回しに特徴を感じたわけだが、
それと別に当時公開されていた実写版ルパン三世を演じた目黒祐樹
に似てると思ったら実の兄だったらしい。

　それから暫くして映画･仁義なき戦いを見た時に菅原文太演じる
広能との絡みで、広能がポケットからタバコを取り出そうとした時
に拳銃と勘違いして取り乱すヤクザを演じたのが印象深い。

　時代劇でも遠山の金さんや大江戸捜査網の左門字右京など、杉良
太郎や里美浩太朗らのキャラを引き継いでいるのだからニ枚目から
悪役まで幅広く演じる事ができる名優だったわけで、奇しくも今月
からBSジャパンでOAされている大江戸捜査網は松方弘樹バージョ
ンだったので冒頭で追悼テロップが出ていた。

　更に天才たけしの元気が出るテレビにも出演すると、ひょうきんな
三枚目のキャラとなるし趣味の釣りでは6時間半の格闘の末360㌔の
マグロを釣り上げるなど本格的で話題には事欠かなかった。

　それゆえ女性にもてるのは当然で仁科明子との再婚&離婚に代表
されるように、そちらの方も奔放だったという事だろう。

　スポーツ紙の記事にもあった‘酒を愛し、女を愛し、趣味にのめり
込み仕事にも没頭する豪傑'といった石原裕次郎や勝新太郎ら昭和の
映画俳優の系譜を引き継いだ俳優だった。