バンクーバー2日目、日韓で明暗分かれる

モーグル上村4位、メダル届かず ジャンプは伊東15位が最高(共同通信) - goo ニュース

 今日からバンクーバー五輪の本格的な競技が始まったが、この日 最も
期待された女子モーグルの上村愛子は予選を5位で通過し 決勝では最後の
2人にかわされ4位に終わった。

 最も心配されていた事が起きた。
 というのもアメリカ大陸で行われる五輪はホームの大声援を受けるアメリカ
&カナダ勢が予想以上に強く、実際8年前のソルトレイクシティ五輪の女子
モーグルでも金:カーリー・トローと銅:里谷以外の上位はアメリカ&カナダ勢
だった。 

 基本的にカナダのジェニファー・ハイルが優勝候補筆頭だしアメリカのエースらと上村の3人で表彰台を分け合うと思っていたが、アメリカやカナダの2番
手が予想以上の力を発揮したら・・・・というもの。
 長野が7位でソルトレイクシティが6位、トリノが5位だったので まさか4位?
などと思っていたら不幸にも的中した形だ。 

 実際に予選では両国の選手が大活躍し予選の7位までが上村以外は
カナダが2人、アメリカが4人だったので‘やはり’と思ったし、決勝でも予選
6位だったソルトレイクシティ五輪 銀のシャノン・バークが1位になり直後に
滑った上村が2位だったので‘90%厳しいな’と思った。

 それでも予選3位と4位が転倒などのミスで崩れたので予選1位だったアメ
リカのハナ・カーニーがミスすれば・・・・と考えたがミスをするどころか優勝
候補筆頭のハイルまで抑えて1位になってしまったので上村のメダルが
消えてしまった。

 昨シーズン初めてW杯で総合優勝しているものの今シーズンは2位が2回と
優勝がないのが心配されたし、反対にアメリカ勢がW杯でも絶好調で勢いを
付けて臨んでいたため‘ヤバイかも’と思っていたので、ヨーロッパ開催
だったら?などとも思ったりした。

 他の選手を見ると里谷が転倒したのもメダルを狙って攻めたものだろうし、
伊藤みきはトリノよりも順位を上げ、初出場の村田愛里咲の8位入賞も見事
だった。 

 それにしてもカナダは76モントリオール、88カルガリーと自国開催で金が
ないのだが今回はハイルが優勝候補筆頭だっただけにカナダ国民は悲願の
金1号と期待していただろうがコチラも まさかの銀。
 ある意味 日本以上に落胆は大きいかもしれない。

  他はジャンプのNHは、もともと期待してなかったので伊東大貴の15位が
最高といっても落胆はない。
 まぁ1本目が10位だったので1桁順位になってくれれば よかったのだが・・・・

 それにしても金を取ったシモン・アマンはアメリカ大陸と相性がいいのか? 
 
これでソルトレイクシティのNH、LHに続いてアメリカ大陸3連覇となっている。

 スピードスケートは男子5000mで日本が世界から遠く置いていかれている
種目。
 平子裕基の19位が最高という惨敗だったが、驚いたのが韓国の李承勲が
ボブ・デヨングらヨーロッパの強豪を抑えて銀を獲得した事。
 短距離では世界のトップに位置している韓国だが、長距離でも銀を取る
とは凄い。

  韓国の強さはショートトラックでも然り。
 男子1500mでは表彰台独占の勢いだったものの最終コーナーで2位と3位
が接触し李政洙の金のみになったが実力恐るべし。

 日本は吉沢純平と藤本貴大がSファイナルに進出したものの順位決定戦に
すら進出できず。
 エースの高御堂雄三や女子の500m、3000mリレーと全て予選落ちという
惨敗。

  更に五輪とは関係ないが、夜に行われた東アジア大会でも韓国相手に
先制しながら1-3と逆転負けを喫するなど日韓で明暗が分かれた2月14日
だった。      

コメント ( 7 ) | Trackback ( 0 )
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コメント
 
 
 
悪条件下で良く頑張ったと思います。 (吉法師)
2010-02-14 23:52:14
昨年の世界選手権王者・上村愛子選手が出場した期待の女子モーグルでしたが、うーん、残念!しかしあの悪条件の中で良く頑張ったと思います。
私自身、スキーは大好きで、自分で行うスポーツの最右翼(モーグルではなくアルペンの草レースですが)なので、今日の競技会場のコンディションは一目見て「こりゃ酷いなあ…」と思わざるを得ない状態。
TVの画面でもはっきり雨粒が確認できる悪天候、加えて雪面の状態もいわゆる春先の“腐れ雪”と変わらない酷い状況。ああ言う状況では技術もさることながら、体のサイズ・パワーと体重が物を言う。斜面の斜度もほぼ一定ながら取り立てて急な部分が無く、落下速度がそれ程貰えない斜面構成だった所に来て、今回の悪条件、体の小さい上村選手にはスピードが稼ぎ辛くてちょっと気の毒な気がしました。第2エアのランディングで姿勢が乱れたあたり、かなり脚にきていたんじゃないだろうか。-10℃位の冷えて締まったバーンコンディションで滑らせてあげたかったなあ…
決勝で滑り終わった時の順位が2位だった時点で「あ、これはヤバイ、良くて銅、最悪6位かも」と思いましたが、一発狙ったアメリカ、カナダの2選手が転倒した事もあって4位、金のカーニー、銀のハイル共にさすがにミス無く滑り切り、メダル獲得は夢となってしまいました。
特にオリンピックでは異様に勝負強いアメリカ勢に要注意だとは思っていましたが、いやな予感が当ってしまった。

スキー競技ではワールドカップ、世界選手権では強いのに、不思議とオリンピックでは勝てない選手と言うのは往々にして存在する。あの荻原健司選手もオリンピックでは個人のメダルとは不思議と縁が無かった。上村選手もその系譜に載ってしまったのか… それでも出場した4大会ですべて上位入賞と言うのは並大抵でできる事では無いだろう。安定した実力の何よりの証明だったと評価して欲しい所です。

なんとなく、ですが、4年後のソチ五輪にも上村選手は出場しているんじゃないかと思う。今回3位・銅メダルのシャノン・バーク選手も確か35歳のベテラン。結論を焦らずに、一シーズン全休するなど思い切ったリフレッシュをするのも良いのでは?とも思います。
 
 
 
私もそう思います (こーじ)
2010-02-15 23:26:14
>吉法師様
 私も そう思ってます。

 安定感があるけど、ここ一番の爆発力に欠けるのかな?とも思いますが こうなったら1つづつ順位を上げているのですから次回のソチで銅になるのでは?などとも思ったりしますよ。

 北島康介のように1年まるまる休むのも1つの手かも
しれませんね。
 
 
 
Unknown (捲土重来鷹男)
2010-02-16 02:01:30
上村選手が世界選手権を制覇した後に不利となる様なルール改正があった様ですね。
これは他の競技にも言えることですが、どうも、きな臭いと思いませんか?
 
 
 
それは違うかと思いますが (吉法師)
2010-02-16 10:37:55
>捲土重来鷹男 様

今回の結果については、それは違うんじゃないかと。ジャッジの内容は妥当だったと感じます。上村選手の得点内容は

・ターン 5位 12.9ポイント
・エア 2位 5.16ポイント
・タイム 4位 6.62ポイント
合計 24.68ポイント
となっており、敗因は得意としていたターンのポイントが稼げなかった事、その要因は当日の悪条件に有り、それをはねのけられるパワーの差が明暗を分けた(特に銅のバーク選手との間に)のだと思います。滑り終わった時の上村選手の表情が今一つだったのは、その事を彼女自身がわかっていたからだと思うのです。

夫君のアルペン・スラローム代表、皆川賢太郎選手のコメント「あの悪条件の中で出来る限りの滑りをやった。立派だと思う。」モーグルとアルペン、種目は違いますがさすがに第一人者、的を射た評価だと思います。

男子モーグルの決勝、バーンコンディションが女子の時とは雲泥の差でした。飛び散る雪が粉になってましたから。あの条件で滑っていたらなあ…

気象条件によって結果が大きく左右されがちなスキー競技の難しさゆえの結果だと見るのが妥当だと思います。
 
 
 
>吉法師様 (捲土重来鷹男)
2010-02-16 16:51:16
私の考え過ぎでしょうか(苦笑)
世界選手権で上村選手が、ぶっちぎりで優勝した後にタイム重視のルールへ変更。
今回、世界選手権の時のコースと比較すると傾斜が緩やかで 出場選手の中では二番目に体重の軽い上村選手にとっては不利ということですよね。
ジャンプ複合でジャンプの点の割合が減ったのは日本が複合で金を取ったあと。
スキー板の長さが身長により短く抑えられたのはジャンプで日本が金をとった後。

古くはフィギュアの伊藤みどりが強かったときも不利なルール改正があった記憶があります。

日本の外交力の無さから、不利なルール改正が行われているのではないか?と、ついつい思ってしまうのです。

まあ、疑い深いオッサンの独り言です。(笑)
 
 
 
ジャパンバッシングがあるのは確かですが (吉法師)
2010-02-16 17:43:50
>捲土重来鷹男 様

それに敗因を求めてしまっては、身も蓋も無くなってしまいますよ。
昨年の世界選手権の開催地・猪苗代のリステルスキーファンタジアのダフィーコースは、モーグル専用バーンとしては世界屈指の難コースとして有名な場所で、普段から強化合宿などで滑り慣れていた上村選手はじめとする日本勢にとっては願っても無いホームアドバンテージでした。それは外国勢にとっては大きなハンデだったはずで、所変わればアドバンテージも変わる、それはお互い様。上村選手も今回のコースで過去に好成績を挙げているのですから、コースの事は言いこ無しでしょう。
ジャッジもまたしかり。今回のジャッジが上村選手のエアに高得点を付けていたのは、トリノの時から見れば、まともなジャッジでした。勝負は時の運。それは天候も含めての事。せめて男子の時並のコンディションだったら、勝ち負けの勝負に持ち込めていた、私はそう思っています。
 
 
 
書き込み御礼&レス (こーじ)
2010-02-16 23:05:39
>捲土重来鷹男様
 吉法師さんはボクシングをはじめ私以上のスポーツに詳しい方ですから、言われている事には大いに信憑性が高いですのでコチラででも交流を深めてください。

 日本はルール改正に慣れてないのでルールが変わると日本バッシングと思いがちですが、意外にそうでもないケースが多々ありますよ。
 
 ルール改正は勝ちに行く者やチームが有利になる傾向が強いですが、日本は勝ちに行くより負けないスタイルをとる傾向が強いですから、余計不利になったと
思うようです。

>吉法師様
 実は捲土重来鷹男さんは高校時代の同級生です。
 彼も私に劣らぬスポーツ好きですので、これからも
宜しくお願いします。


 
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