9月からBSプレミアムで始まった新世紀エヴァンゲリオンも、先週で
21話を終えて残りは5話となっている。
エヴァを見ているとロボットアニメなのにエヴァと使徒との戦闘
場面が異常に少なく子供の頃に見ていたら絶対に物足りないだろう
と思われるわけだが、ウィキなどを見ていると特務機関・ネルフの
碇ゲンドウ司令官や冬月コウゾウ副司令官ら首脳コンビのモデルは
謎の円盤UFOに登場する地球防衛組織SHADOOのエド・ストレーカー
最高司令官とアレック・フリーマン大佐との事で妙に納得している。
そういえば謎の円盤UFOもSHADOOとUFOの戦闘シーンは僅かで、
人間ドラマの部分の方が断然長くSHADOOメンバー同士の言い争い
というシーンの方が印象深い。
第弐拾壱話では冬月副司令官がゼーレから拉致されてネルフが
誕生するまでの事を回想するシーンが中心だったが、UFOでも22話
の中でSHADOOという組織が完成していくまでが描かれている。
両者とも大規模な組織ゆえ視聴者は‘どうやってこれだけの組織
が作られたのか’という疑問が湧くのは当然で、その疑問にしっか
りと応えていると同時にネルフやSHADOOが完成して万歳ではなく
SHADOOの場合はストレーカー司令官の離婚、ネルフの場合は赤木
リツコの母・ナオコの死などの悲劇がしっかりと描かれているのも
特徴だ。
またエヴァでは碇シンジが幻影を見たりするなど精神的な迷宮に
入って懊悩するシーンがあるのだが、これもUFOの20話・謎の発狂
石の中で描かれているわけでエヴァがUFOから影響を受けているの
が分かる。
UFOが影響を与えた作品といえばミラーマンやウルトラマンガイ
アあたりが有名だが、エヴァが大人向け的な作品だけに余計にそう
思うのである。