小平、平昌へ「まだ高めたい」=価値ある日本女子初V―世界スプリント
日本時間の2月26日と27日の2日間にわたってカルガリーで
行なわれていたスピードスケートの世界スプリント選手権で、
小平奈緒が日本女子初の総合優勝を果たした。
男子も含めて日本人選手では83年&87年の黒岩彰以来の快挙
というだけでなく2日間で500mと1000m2本づつ滑る大会で、
最後の1000mで3位だった以外は全て1位だった事から4レース
のタイム得点では世界新記録という快挙付きだ。
黒岩の場合は初日に500m2位、1000m5位の総合2位から2日
目に500mと1000mを共に2位で逆転しての優勝だったのだから
小平の凄さが分かるだろう。
小平といえばバンクーバー&ソチと2大会連続で五輪に出場して
入賞はしているもののメダルには届いてないので入賞以上、メダル
以下というタイプだと思っていた。
ソチでメダルを逃した後に2シーズン続けてオランダを拠点にし
て活動したわけだが、オランダはソチでは大活躍したスケート王国
だけに効果は絶大で特に1000mがしっかり強化された形だ。
最近低迷している男子が500mでしか活躍できそうもないのに対し
小平の場合はもともと1000mでも活躍できていたのが強みで、2日間
で4レースを行なう世界スプリントでは1000mで結果を残せないと勝
てない。
以前の1000mは500mのスピードを維持できるタイプが有利といわ
れていたのだが最近は1500mのスプリント力がある選手が1000mで
勝ちだしたばかりか、ソチでは中長距離王国のオランダが500mにも
進出してきたという事はスプリント力のある1000mの選手が500mで
勝っているという事になる。
小平の凄さは中長距離選手で構成される団体パシュートメンバー
にも入ってバンクーバー五輪では銀メダルを取っているのだから短
距離のスピードと中距離の持久力を兼ね備えているわけで、500mの
スペシャリストでは勝てなくなっているので1000m~1500mで活躍
できる選手を育成するべきだろう。