ウルトラの製作順・Part3・ウルトラセブン偏

 ウルトラQ、ウルトラマンと続いてた円谷ウルトラは、ウル
トラマン終了から半年あけてウルトラセブンを製作。
 ウルトラマンで製作第1話に携わった飯島敏宏が抜けている
ので、野長瀬三摩地が最初の2話を製作。
 それがエレキングとピット星人が登場する3話・湖のひみつ
とワイアール星人が登場する2話・緑の恐怖だ。
 特に‘湖のひみつ’ではウルトラ警備隊の超兵器・ウルトラ
ホーク1号、2号、3号が揃い踏みしている(ただし宇宙戦闘用の
2号は活躍してはいないが)
 また侵略者・ピット星人が操る宇宙怪獣・エレキングに対し
重量級のカプセル怪獣・ミクラスが登場し、エレキングと格闘
している。
 ただホーク1号発進シーンの時に響くオペレーターの声
‘Fourth Gate Open!’がないのも特徴だ。

 製作2話の‘緑の恐怖’ではダンが、ワイアール星人の送り込
んだ石を透視しようとするシーンで本来点滅するのが、瞳の部
分がボーッと光るパターンになっている。
 またこの2話はアイスラッガーを飛ばすシーンで投げたアイ
スラッガーが途中から発光して敵を切り裂くプロセスが見れる。
 
 続く製作3、4話は番組後半でメイン監督になり、最終回も監督
する満田かずほ。
 ペガッサシティとの衝突回避が避けられず、苦悩の末生き残る
ために戦わざるをえなかった6話・ダークゾーン星人とゴドラ星人
と息詰まる攻防戦が見どころの4話・マックス号応答せよ。
 特に製作3話のダークゾーンの冒頭で独特のセブンワールドを
醸し出す名曲・Ultra7が使用されている。 
 以後この歌は満田作品以外では、1話しか使用されてない。

 そして製作5話で1話の姿なき挑戦者が5話の消された時間と共に
製作された。監督は円谷一。
 この2作品に登場するクール星人、ビラ星人はいずれも初の操演
による宇宙人だ。

 その後、ウルトラマンで監督デビューした鈴木俊継がイカルス
星人が登場する10話・怪しい隣人、逃亡したキュラソ星人を追い
詰める7話・宇宙囚人303が作られた。
 
 次がやはりウルトラマンで監督デビューし、異質な作品を量産
していた実相寺昭雄が佐々木守との名コンビで作った現在欠番の
12話・遊星より愛をこめて、唯一の金城作品でメトロン星人が登
場する狙われた街が作られた。

 面白いのがウルトラマンと違ってメインライターの金城哲夫が
製作10話まで競作も含めて半分以上の6話を担当。
 それも製作順では最初の4作中3作書いているのが面白い。
 
 第2期の帰ってきたウルトラマン以降は製作順と放送順が同じで
ある。
 こうして見ると製作順と放送順が違うのは第1期の特徴だが、それ
ぞれの作品が製作を重ねるごとに出来上がっていく過程が分るのが
面白い。
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