東京五輪のマラソン&競歩の札幌開催は やむなし

 来年開催される東京五輪の男女マラソンと競歩のロードレース系
競技が、札幌での開催に正式に決定した。

 五輪開催9ヶ月前になって突然の打診に組織委員会や東京都だけ
でなく、新たな会場となった札幌でも混乱しており正直言って大変
な事になった感が強い。

 巷で言われているように今回の急な決定は9月にドーハで行われ
た世界陸上のマラソンなどロードレース系で棄権者が続出したのが
引き金になっているわけで、猛暑の中でのロードレースが選手達に
とって相当な負担になっている事を無視できなくなっているという
事だろうしIOCも真のアスリートファーストを実現するため重い腰
を上げたという事になる。

 ただし何事も理想がそのまま通らないのは世の常で東京都の小池
百合子都知事が、これまでの準備がムダになる事も含め不満を
述べ
ているし陸連も一発選考レースのMGCまで設立して既に2人代
表を
選んでいるのだ。

 とはいえ純粋にマラソンや競歩の選手達の事を考えれば札幌開催
の方が理想的だし、他のトライアスロンのような屋外競技も然り
で 立候補した時からロードレースの札幌開催をコチラから提案して
いればよかったのではないかと思ったりする。

 マラソンは陸上だけでなく五輪の花形競技で大会の顔ともいうべ
きもので、日本人は世界でも有数のマラソン好きだから東京でマラ
ソンを行わないという発想はありえなかっただろうし91世界陸上で
もマラソン競技を工夫して成功させているという自負もあっただろ
う。

 それでも91年世界陸上のマラソンですら途中棄権者が最も多く、
あれから28年経って気温も更に上昇しているのだからIOCにして
みると苦肉の策だというのが分かる。

 正直言って温暖化の影響で東京だけでなく次のパリやロスも暑い
中でのマラソンは避けられないだろうから一つのモデルケースとい
う形で捉えればいいし、日本だからこそこういった急な変更ができ
るのでとポジティブに考えた方がいいのではないだろうか。

 日本人は統括団体は清廉潔白でなければと思っているようだが、
正直言ってIOCだけでなくFIFAやIRBなど多くの統括団体を見て
いると決していい人達ばかりではないのは当然だというのを認識
する必要があるだろう。 

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