ホークスって投手王国？

　シーズン前に評論家達がダントツの優勝候補に挙げたホークス
が意外にも？苦戦をしている。
　評論家達がホークスを優勝候補の筆頭に挙げた理由としてホー
クスの‘投手王国’ぶりが強調されていた。
　小久保裕紀の復帰と多村仁の獲得という攻撃面の補強で投手王
国に拍車がかかるというのだ。
　多村とのトレードで放出された寺原隼人も‘層の厚いホークス
投手陣では出番が・・・・’と肯定的に書かれていた。
　ただ私は評論家が言う‘投手王国説’には違和感があった。
　斉藤和己は確かに松坂大輔不在のパ・リーグではNo１の投手だろ
うが、ここ数年好調続きという事はそろそろ疲れが出て来る頃だ
し杉内俊哉は隔年活躍というタイプ。
　更に新垣渚は自己満足ピッチング全開でいい時は手がつけられ
ないが、崩れる時はかなり脆く勝ちと負けの数があまり変らない
3,4番手型でローテの柱には厳しい。
　安定感では和田毅だがケガをしやすいという弱点がある。
　この4本柱以外はガトームソンや神内靖らがいるが安定感が今
一つ、田之上慶三郎や星野はあまり信用されていないようだ。
　つまり4本柱以外は打線の援護無しでは勝つのは厳しい、実際
今日ようやく神内で勝ったが、それ以前では4本柱以外の登板日に
勝ったのは4月5日の東北戦だけだ。
　ブルペンも左の三瀬に一昨年途中までのキレがないし、金本の
頭にぶっつけたトラウマ全開でインコースを突けないのだ。
　藤岡は昨年の使い過ぎが祟った典型的なパターンで柳瀬も昨年
ほどの安定感はない。
　クローザーの馬原だけが信頼できると思っていたら15日に3点
差を追い付かれる失態を演じているのだ。
　復活したと言われる山村路直だが故障明けで無理はさせられな
いし慣れられた場合？が付く。
　ドラフト1位で即戦力とか新人王候補No１と言われた大隣は今
頃‘歩行訓練再開’！キャンプ中に足を痛めたのが響いている
ようだ。
　むしろ千葉の投手陣の方が正直投手王国には相応しいと思う。
　こうして見ると評論家達はどこを見ているのかサッパリ分らな
い、我々シロウトの方が見る目があるという事ではないか！
　日本のプロ野球をつまらなくしている諸悪の根源の1つは野球
評論家だと断言できる理由の１つである。