リオ五輪へ、イランとの決戦に向けて

日本　先発１０人入れ替え、サウジに勝利！３連勝で準々決勝に弾み

　ドーハで開催されているリオ五輪男子サッカーアジア最終予選の
グループBの最終戦が日本時間の昨夜行われ、既に2連勝でグループ
1位通過を決めていた日本代表はサウジアラビアに2－1で勝ち3戦
全勝でグループステージを突破し22日に行われるイランとの大一番
を迎える事になった。

　既にグループ1位通過を決めている日本が前戦のタイ戦から10人の
メンバーを入れ替えて臨んだのに対してサウジは勝たないと2位以
内に入れないという事で必死になってくると思われたため引き分け
でもOKかと思っていたのだが、31分にミドルシュートで先制すると
53分にも追加点を上げ57分に不運なPKを取られて決められ3試合連続
完封は逃したものの危なげなく逃げ切った。

　たしかに勝ち負けに関係なく1位が決まっているという事で気楽に
臨めた1戦だからと見る向きもあるだろうが、対戦相手のサウジは勝
たないと敗退が決まる可能性があって必死に攻勢をかけるだろうし
前戦からメンバーを10人も入れ替えるとコンビネーションなどに齟齬
が生じるリスクがあったにも関わらず完勝したのだから評価していい
だろう。

　そもそも今回の手倉森ジャパンはU17とU20のW杯に出場できなかった
世代なので北朝鮮やサウジと組んだグループステージ突破をも危ぶむ
声があったのだが、初戦の北朝鮮戦を凌ぎ切ると勢いに乗ってタイや
サウジに快勝した形だし中2日で進むスケジュールを上手くメンバーを
切り替えながら乗り切ったのは素晴らしい事だ。

　ただしグループ1位になってもリオへの切符が保証されたわけでは
なく、イランと戦うベスト8からが本番になるわけだ。

　イランにはU19の時に0－2で完敗しているしフル代表で活躍する選手
もいるのだから楽観はできないが、逆に言えばイランは40年前のモン
トリオール五輪から40年もの間五輪には出場できてないのを忘れては
いけない。

　すなわち毎回のように強いといわれているものの意外に勝ち抜けて
ない勝負弱さがあるわけだろうから、グループステージでメンバーを
替えながらもレベルアップしていった勢いで臨めば十分勝てる相手
だと思うのだ。