内山、単独2位の11連続防衛=井岡、田中、田口も王座守る―ボクシング
昨夜東京の大田区体育館で開催されたWBA:Sフェザー級タイトル
マッチは、王者の内山高志が6位のオリバー・フローレスを3Rに左
ボディ一発でKOし11度目の防衛に成功した。
1Rからペースを掴んだ内山は左ジャブから右ストレートを次々に
ヒットしていたのだが3Rに右ストレート2発でフローレスのガードを
浮かせた直後に左フックをボディに打ち込むと、フローレスは一回
転してダウンし苦悶の表情を浮かべたままマウスピースを吐き出して
レフェリーがカウントを途中で止めたのだった。
懸案だった右拳のケガが癒えただけでなく左肘遊離軟骨除去手術
の手術もして万全の状態で臨んだ内山の試合ぶりは次元を超えて
おり、もはや国内での防衛戦は内山の才能を錆びつかせるだけの
ように見えるため今年の春にアメリカでニコラス・ウォータース
あたりを相手にした試合を見てみたいと思わせるものだ。
内山戦の前に行われたWBA:Lフライ級王者・田口良一の防衛戦は
7位のルイス・デラローサ相手に前半は手こずったものの7Rあたり
からペースを引き戻すと、8Rにはボディブローを次々にヒットさせ
9Rに猛攻を仕掛けるとラウンド終了後に挑戦者がギブアップしての
2度目の防衛に成功。
一方 大阪で行われたWBAフライ級王者・井岡一翔が前王者カルロ
ス・レベコ戦は井岡が前半からペースを握ると4Rと9Rには連打を
たたみ掛けて迎えた11Rに右ストレートをボディに叩き込んでKO
勝ちしたが、IBFミニマム級王者の高山勝成はバッティングで目を
カットし負傷判定負け。
ちなみに16:00から行われたWBOミニマム級王者・田中恒成は
5Rにダウンを喫したものの6Rにボディ一発でKO勝ちして初防衛に
成功したのだが、コチラでは中継がないという残念な状況だった。
それにしても大晦日に5試合も世界戦が行われるのは贅沢な話
だが、ここまで試合が多いと全試合を振り返るのは大変なので
もう少しバラけさせて欲しいものだと思う。