愚か者の時計は止まっている

　昨日ヨミウリのお偉方が観戦した開幕戦で、たかだか負けたぐらいで
怒りのコメントをしたネタを扱った。

　伝統あるチームを不法所持している実質オーナーは、どうやら原監督が
嫌いなようで相変わらず長嶋や王に星野といった歴々にご執心である。
　そうでなければ02年に監督就任1年目で開幕3連敗しながら、最後はライ
オンズに4連勝して日本一に輝いた原監督のやり方を 03年に早くもイチャ
モンを付けたりしない。
　これで原監督は辞任し監督不適格者が就任する事になり、人気・実力とも
ども低迷する事になった。

　日本代表監督に原が就任した時にも‘原は王の域に達していない’ などと
ピント外れのコメントを発していたのを見ても分かるだろう。

　そう、

彼らは時代の流れに付いていけてないのである。

　先日NTVの某元社長が‘日本テレビFCになら金を出すが・・・・’と言って
いたのを聞いて、かつて実質オーナーも‘読売ヴェルディになら金を出すが、
東京ヴェルディには出さない’などと言っていたのを思い出した。

　昨今の不況でスポンサーが撤退し企業スポーツの衰退が激しい。
　そのため社会人野球をはじめ、ラグビーやバレーなどのチームの統廃
合が多い。

　にも拘らず善戦しているのがサッカーのJリーグ。
　チーム名から企業名を外す事によって複数のスポンサーから支えて貰って
いるので、1つのスポンサー企業が不況で撤退しても景気のいい企業が
代われば問題はない。

　つまり現在では1つの企業でチームを支えるのは厳しい。

　だからこそのチーム名から企業名を外すというのは当たり前であり、欧米
のプロスポーツでは当然の事なのだ。

　ただでさえ経営が厳しいと言われているNTVが自社の業績が更に悪化
してもヴェルディのスポンサーから降りない保障はない。
　その場合は栄光あるヴェルディ自体がなくなるのだ。　

　チームを自社の私物と宣伝コンテンツとしか思ってない企業にチームを
持つ資格はない。　

　 ‘愚か者の時計は止まっている’

と言うが、まさしく

ヨミウリ・グループのお偉方の時計は

昭和で止まったままなのだろう。