バンクーバー五輪4日目:トラブルを乗り越えメダル奪回

長島と加藤、「銀」「銅」=日本勢で今大会初のメダル-ロシアの川口組は4位-五輪(時事通信) - goo ニュース

  今日の注目は何といってもスピードスケート男子500m。
 84サラエボから6大会連続でメダルを獲得していたのだが前回のトリノで
及川佑の4位が最高とメダルを逃していたし、代りに李康奭が3位に入って
これ以降一気に韓国が世界ランク1・2位を占めるなどトップに躍り出ている。

 だから日本が今回メダルを取れないと500mまで世界のトップから脱落
する危険性がある五輪で、優勝候補は長島や加藤だけでなく韓国勢3人や
アメリカのフレデリクスにフィンランドのポウタラら10人近くいる状況なので
予断を許さなかった。

 そして1回目の組み合わせを見ると日本のエースである長島圭一郎や加藤
条治は韓国選手とのレースになっているではないか!
 これで勝てば一気にメダルが見えてくるが、引き離されると厳しくなるギャン
ブル性の高い組み合わせとなった。

 1回目に最初の10組が滑り終えた後の整氷で作業車の故障トラブルが
起き、通常より1時間半遅れて11組目以降が始まるという異例の展開に
なったが これを見たときに大雪に見舞われてスタート時間が大幅に遅れ
黒岩彰が惨敗した84サラエボを思い出した。

  因みに前回のトリノでは当時世界記録を持っていた加藤条治がスタート
前の組で転倒があり、氷を整えたためスタートが遅れてリズムを崩して6位に
終わるという苦い経験があるので、特に17組目にスタートする加藤の出来が
注目となる。

  12組目に登場した‘永遠の優勝候補’ウォザースプーンが35:09でトップに
立ったものの、直後に滑った新鋭の牟太釩が初めて34秒台の34.92で1位に
なる。

 太田は于鳳桐に 笈川は34:86を出したポウタラに敗れたが、加藤は李
康奭に長島も李奎爀から競り勝ち加藤が34:93で3位につける。

 日本人選手は長島以外は不利と言われるアウトスタートだっただけに34秒
台を出して3位につけた加藤の順位は価値があるけど、インスタートの長島が 0:24差の6位というのは痛い。

  韓国勢は10位の李奎爀だけがアウトスタートで残りはインだったから、2回
目は不利なアウトスタートなので少なくとも表彰台を独占される事はなくなった。   
 2回目は加藤がインの最終組で1回目1位のポウタラと組むが、ポウタラが
インでの成績だけに十分勝てると思うし金のチャンスが出てきたと思って
いた。

 そして迎えた2回目。
 17組に登場した長島がアウトスタートながら素晴らしいレースで34:87で1位
に躍り出ると、直後に李康奭も34:98を出したものの長島を上回れず。
 ただ19組の牟太釩がウォザースプーンに勝って34:90でゴールして長島を
抜き、期待された最終組の加藤は最後にペースダウンして35:07で3位に
入った。
 前回3位だった4位の李康奭とは0:3差だった。

 こうして韓国の新鋭・牟太釩に金は譲ったものの92アルベールビル以来の
銀と銅の複数メダル獲得となった。

  一方アレクサンドル・スミルノフと組んでロシア代表として出場した川口
悠子ペアは冒頭での大技・スロー4回転サルコーに挑まず安全策を取るが、
ミスが出て 4位に終わった。

 やはり攻めの姿勢がないと五輪で
 メダルは厳しい。

 今朝はアルペンのダウンヒルが始まり、16番スタートの優勝候補:アクセル
ルント・スビンダルがミラーを逆転してトップに立つが2組後に登場したスイス
のディディエ・デファゴが0:07差でかわして金メダルを獲得。

 やはりアルペンのダウンヒルは迫力があり、日本人不在でも十分楽しめる
スキー競技の華だと実感する。

 さて明日はスピードスケート女子の500m。
 男子の勢いをつなげる事ができるか?

コメント ( 0 ) | Trackback ( 0 )
« カメラマン・... 長男と一緒の... »
 
コメント
 
コメントはありません。
コメントを投稿する
ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません
 
名前
タイトル
URL
コメント
コメント利用規約に同意の上コメント投稿を行ってください。

数字4桁を入力し、投稿ボタンを押してください。