負けは恥ではない!

 今回の亀田騒動の根底にあるのが「勝負事は絶対に負けては
いけない、どんな手を使ってもいいから勝たなくてはいけない」
というヤ○ザオヤジの教えだった。
 確かにあれだけのパフォーマンスをはじめとした言動を見ると
’勝っているから世の中が拍手するものの、負けると何を言われ
るか分からない’のは当然だ。
 
 ところで歴代の日本人世界王者の中で、無敗のままで世界を獲
ったのは具志堅用高が初めてで、ガッツ石松などは3度目の挑戦で
タイトルを奪取するまでに実に11敗もしているのだ。
 また小林弘は、南米遠征を敢行して2敗2分の挫折を経ての世界
奪取をしている。 
 花形進は5度目の世界挑戦での世界奪取だし、大熊正二は初挑戦
で獲ったものの初防衛戦で敗れ5年4ヶ月かけて6回目の挑戦で返り
咲いている。
 平成のカリスマと言われた辰吉丈一郎も8戦目でタイトルを奪取
したものの、網膜裂孔のブランクのために初黒星を喫した。
「1度でも負けたら引退」と公言していた辰吉だが、そのまま現役
続行。その後2度の王座返り咲きを果たしている。
 
 ’負けは恥だ’という感覚は分からないでもないが、負ける事に
よって自らの弱点が炙り出され成長する糧になる。
 勝ち続けている間は弱点が隠されているものだが、負けて初めて
トレーナーなどの欠点矯正アドバイスを素直に受け入れる事ができ
るものだ。
 それを恐れて安全パイばかり相手に勝ち続けていると、負けた時の
ショックは計り知れない。
 今回の亀田大毅の状況が、それだろう。

 今回の処分で亀田兄弟はヤ○ザオヤジのマインドコントロールから
抜け出す事ができる。
 輪島功一は25歳でデビューし、28歳で世界を獲っている。
 これらの事例を見ても、18歳での1年のブランクは決してムダでは
ないというのが分かるだろう。

 苦い敗戦を糧に壁を乗り越えられれば、決して負けは恥にはならな
いのだと思うのだが。
 
 
 
コメント ( 2 ) | Trackback ( 0 )
« ウルトラマン... ウルトラマン... »
 
コメント
 
 
 
Unknown (怪人太郎冠者@1553)
2007-10-19 20:56:38
初めまして、怪人太郎冠者@1553と申します。よろしくお願いします。
ハッキリ言ってこいつらの肩などさらさら持ちたくありません。ボクシング界から消えて欲しいのが本音ですが、しかし、心を入れ替えて真面目にボクシングに取り組む気があるのなら、仰るとおりです。今はまだ負けることは何の恥でもありません。むしろ、神様が強くなるヒントを与えてくれたと感謝しなければ。ボクシングって、そこいらのチンピラ兄ちゃんでも真面目に取り組めば、英雄になれる、尊敬される、そんなスポーツじゃないですか? 真面目に真剣に取り組んでいればこいつらは日本ボクシング始まって以来の大英雄になれたかもしれないんですよ。でもまだ若いんです。いま一度真面目に取り組めば、長男が豪語していた三階級制覇だって夢じゃありません。今が正念場でしょうね、大英雄に向かうはじめの一歩を記し直すか、それとも第二の渡○三人衆になるか。
 
 
 
そう思いますよ (こーじ)
2007-10-19 23:22:54
>怪人太郎冠者@1553様
 いらっしゃいませ、初めまして。
 宜しくお願いします。
 私もそう思いますよ、ハッキリ言ってコイツラはボクシング界の恥ですからね。
 あのヤ○ザオヤジの呪縛から解き放たれれば、協栄ジムのスタッフは優秀ですから2階級制覇ならできる可能性はあるでしょう。
 特に次男は、まだ18ですからこれからだと思います。
 
コメントを投稿する
ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません
 
名前
タイトル
URL
コメント
コメント利用規約に同意の上コメント投稿を行ってください。

数字4桁を入力し、投稿ボタンを押してください。