田中、ジャイアンツとマイナー契約=招待選手でキャンプ参加―米大リーグ(時事通信) - goo ニュース
先日ファイターズからFAになっていた田中賢介が昨年のWシリーズ王者・サン
フランシスコとマイナー契約を結んだようだ。
パリーグ優勝したチームのレギュラーがWシリーズ王者とはいえマイナー契約
だから国内では‘そこまでして’という声があるものの個人的には昨年シアトルに
入った川崎宗則よりも いい結果が残せるのではないかと思っている。
昨シーズン途中にシアトルからNYヤンキースに移籍して復活したイチローの
姿を見た時に感じたのが、日本人選手は強いチームほど力を発揮できると
いう事。
基本的にMLBでは自分の成績を伸ばす事がチームの勝利に貢献するという
価値観でプレーする選手が多いのに対し、日本ではアウトになっても右方向に
打ってランナーを進めれば価値のあるアウトと評価されるチームプレーの精神を
少年野球の時代から叩き込まれているのでチームバッティングをできる選手が
多い。
松井秀喜がNYヤンキース時代にヒットが出なくても右方向に内野ゴロを転が
して3塁ランナーを還したりランナーを進めるバッティングをしていたので、野球を
分かっているNYのメディアは松井に対して意外に優しかったしチーム内での
評価は高かった。
またセントルイスでのプレーが長かった田口壮もレギュラーではなかったものの
スーパーサブとしてのチーム内の評価は高くチームの勝利に幾度も貢献していた
し、井口資仁もシカゴ・ホワイトソックスがWシリーズで優勝した時はオジー・
ギーエン監督に‘心のMVP’と言わしめるぐらいチームバッティングを実践し優勝
に貢献していた。
ただNYヤンキースやセントルイスのように常に優勝争いをするチームの場合は
自らの成績以上にチームに貢献するバッティングができる日本人選手は貴重な
存在だが、勝てないチームだと そういうバッティングをしても成績が悪ければ
評価されないケースが多く昨年の川崎などは その際たるものだろう。
それを考えると日本人選手がMLBで成功するためには弱くてもレギュラーを
張れそうなチームよりも、スーパーサブでもいいから優勝争いをするチームで
プレーする方が実力を発揮できるのでは?と考えるのだ。