今から30年前の今日88年4月8日は東京ドーム開場の日である
と同時に、私が蒲田にいた間に唯一雪が降り積もった日でもある。
前日営業終了後の練習を終えて寮であるアパートに戻った時には
雪が降る雰囲気はまったくなかったのに、朝起きたら妙に寒いので
外を見てみると何と凄い量の雪が積もっており長靴がないので通常
の靴で歩いて店まで行くと靴がビショビショになってしまった。
やむなくドライヤーで靴や靴下を乾かして掃除を始めたのだが、
掃除と同時に外の雪かきをもするハメに。
蒲田の店では当時はユニフォームを支給されており火~木曜日用
と金~日曜日用の2種類あったのだが、この週から半袖ユニフォー
ムになっていただけでなく皮肉にも金曜日からは薄手の半袖ポロシ
ャツで女子スタッフにいたってはスカートになっていたのだからた
まらない。
とりあえず震えながら店の周りの雪かきを始め5分もしていると
動いていたので暖まったが、前日までは冷房を入れるぐらいの暖か
さから一転暖房を入れないと寒くてたまらない1日になり当然なが
ら私が入店して最もヒマな部類に入る1日になった。
だから開幕戦の中継を ゆっくりと見る事ができたのだが2回に桑
田真澄がダグ・デシンセイにHRを打たれて先制されるも、中盤に
ウォーレン・クロマティのHRなどで2-1と逆転し桑田も好投して
逃げ切りかと思われた8回に1アウト1・2塁で2塁ゴロ併殺と思い
きやショートの鴻野淳基が1塁悪送球で同点に追い付かれる。
ここで桑田はまだ行けるにも拘わらず王貞治監督は角三夫にスイッ
チしたのだが、代打の代打・平田薫から勝ち越しタイムリーを打たれ
痛恨の逆転負けを喫した。
ちなみに追い付かれた角が登板していたらジャイアンツファンの
お客が‘角を出したから負け確定で気分が悪いから’と言いながら
来店していたのだが、一緒に見ていたというお客さんが‘やっぱり
打たれて負けた’と言いながら来店したのを昨日のように覚えている。
花冷えという言葉があるが4月10日近くに雪が積もり寒かったのは
記憶になく、王監督の投手起用のまずさもあって余計に寒く感じた30
年前の4月8日だった。