トーマス・バッハIOC会長だけが悪いのか？

gooニュース
https://news.goo.ne.jp/article/nikkansports/sports/f-sp-tp0-210724-202107240000725

　昨日開会式が行われ今日から競技が本格的に始まっている東京五
輪だが、巷ではトーマス・バッハIOC会長が日本の狂信的なメディ
アによってすっかり悪人扱いされている。

‘ぼったくり男爵’などとバッハ会長を揶揄して言いたい放題のメディ
アだが、氏にしてみると欧米の新規陽性者の数より一桁少ないにも
拘わらず中止を主張する日本メディアなどが異常だと考えて正直に
したコメントが‘上から目線’‘犠牲者に対する心遣いがなってない’と
いうイチャモンで炎上したわけだ。

　坊主憎けりゃ袈裟まで憎いという諺があるように、五輪中止派に
とって主催者のIOC及びバッハ会長というのは憎むべき敵という存
在だろうが正直言って彼らを神聖視している事こそ問題だ。

　そもそもIOCというのはヨーロッパの貴族達で占められているよ
うな面々で金持ちの集団なのだから、バッハ会長以前から頭が高い
連中ばかり。

　メディアが大好きな64東京から72札幌の頃のアベリー・ブラン
デージ会長は極端というか病的なほどのアマチュア主義者で、プ
ロや商業主義を毛嫌いしていたのだが逆に言えば欧米でのプロは
ブルーカラーでアマチュアは金持ちという位置付けになるので悪
く言えば差別主義者的な思想の持ち主だったという事だ。

　またウィキによればアドルフ・ヒトラー率いるナチス体制を賞
賛していたようだし、メキシコ五輪でも表彰台で黒人差別への抗
議パフォーマンスを行った選手達を選手村から追放し出場停止処
分にしている。

　また2代置いての会長はファン・アントニオ・サマランチでプロ
の参加や商業主義を正式に取り入れた人物で、若い頃はバルセロ
ナのカタルーニャ地方やバスク地方などを統一支配下に置き弾圧
したフランシスコ・フランコの熱心な支持者だった。

　つまりブランデージやサマランチは今なら非難の対象になるよ
うな人物の熱烈な支持者だったわけで、こういった面々がIOCの
トップだったのだからバッハ会長の所業を聞いて今さら感しかな
いのが現状だ。

　まぁIOCのみならず世界で規模の大きなスポーツ団体のトップ
は決して‘いい人’ではない面々ばかりで、アマチュアボクシングに
至ってはヘロインの密売組織の幹部が会長を務めるなど叩けば埃
が出る面々ばかり。

　そういう意味でIOCやFIFAなど世界のメジャーなスポーツ団体を
牛耳っているのは、こういう面々ばかりでマスゴミが不満に思うな
らオリンピックやサッカー＆ラグビーW杯など一切取り上げたり
参加させてはいけないという事になるのだが・・・