特撮好きにとって‘2020年’といえば

 早いもので新年も明けて今日で5日が経つのだが、今年の西暦
2020年はウルトラQの世界ではケムール人編でケムール人が
生息する年という設定だ。

 サブタイトルが2020年の挑戦でケムール星の2020年という
世界から60年代の地球にやって来ているのだが、彼らの星では
驚異的な医学の発達で内臓移植や皮膚の生成を繰り返して500歳
という長寿を保てるようになっていた。

 ただし歳月と共に進行する肉体の衰えは補えず、地球人の若い
肉体に着目して地球を来訪したとされている。

 このEPの脚本は第1期ウルトラのメインライター・金城哲夫と
監督の飯島敏宏の共同になっているので彼らが60年代にイメージ
した未来だろう。

 思えば我々が子供だった60年代後半から70年代前半ぐらいの
時期は‘21世紀はこうなる’的な事を空想するのが流行っており、
子供向け雑誌にも未来の想像図が掲載されていたので例えば‘月
へはあなた方が30代で、火星へは50代で行けるようになるでし
ょう’的な書かれ方をしていた。

 とはいえ同じ系の雑誌には火星人はタコのようなイメージで
記されていたように、信憑性はないに等しく当時のイラストに
あったような事は殆ど実現してないのが実情だ。

 実際にウルトラマンやセブンの世界は20世紀の終わり頃という
設定だが、実際には現在では見かけないアナログメーターやオー
プンリールのテープにコンピューターのパンチテープなどが使わ
れている。

 だから‘驚異的な医学の進歩で内臓移植や皮膚の生成で500歳ま
でも生きられる’という設定はケムール星だけのもので、少なくと
も地球では500歳ぐらいまで生きられるというのは21世紀中には
無理ではないかと思う。

 とはいえ現実には500歳まで生きられるというのが決して幸せ
な事ばかりではないという価値観になっているので、そういった
世界になって欲しいとは思わなくなっているのは確かである。

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