ウルトラマンネクサスでは防衛組織TLTがビースト被害などを
世間の一般人から隠蔽するためにメモリー・ポリス=M・Pが登場
してビースト被害者達の記憶を消していくのだが、その真相を暴
くために動き回るジャーナリストの根来甚造との戦いが姫矢編の
後半から繰り広げられる。
特にゴルゴレム編でビーストから捕食されたカメラマン保呂草
が撮ったゴルゴレムとナイトレーダーの戦いの画像をスポーツ紙
に載せた事でM‣Pに目を付けられて、これまで以上に追いかけ回
される事になるわけだ。
とりあえず佐久田 恵に助けを求める根来だったが合流地点へ
行くのもままならなくなった時に助け舟を出したのがUFO研究会。
山田太一郎・青野康・広川武雄の3人を中心にしたメンバーで
見るからに胡散臭そうな雰囲気の3人が、追い詰められた根来を
‘匿ってやろう’と話しかけて自分たちのアジトに連れて行く。
当初は3人が胡散臭い話ばかりしている事から根来も話半分で
聞いていたのだが、途中から20年前にアメリカのコロラド州で
異星獣スペースビーストが初めて確認された話などをしたので
一気に根来のツボに嵌ったようだし彼らを信用する気になった
と見える。
考えてみれば根来は正面からTLTに立ち向かっていたのだが、
UFO研究会は寝技で迫るという‘賢い手’を使っていた。
つまり下らない与太話をしてカモフラージュしながら、その
中に真実を散りばめるという手を使って真実を公開しようと
していたわけだ。
ちなみに根来は結果的に姫矢編のラストでMPから遂に捕獲さ
れて記憶を消されてしまうのだが、UFO研究会のメンバーはどう
なったのだろうか描かれてないので永遠の謎になってしまった。