比嘉大吾 15連続KOで米国行くさぁ〜 “軽量級の祭典”視察を計画
昨年5月にタイトルを奪取し10月に初防衛に成功したWBCフライ
級王者・比嘉大吾の2度目の防衛戦が、沖縄県立武道館で10位モイ
セス・フェンテス(メキシコ)相手に行われる。
沖縄出身で具志堅用高の弟子である比嘉が沖縄でメキシコ人挑
戦者防衛戦に臨むというのは、具志堅をリアルタイムで見て来た
我々にとっては感慨深いものがある。
具志堅用高はWBA:Jフライ級タイトルを13回の防衛に成功し
ている中で、14度目の防衛戦を故郷の沖縄で行ったもののメキシ
コの挑戦者ペドロ・フローレスに12RでTKO負けしタイトルを失
っているのだが沖縄での世界戦がそれ以来というのだから歴史と
因縁を感じるのだ。
最近のボクシングの世界戦は大都市の大きな会場で複数のタイ
トルマッチを行うのが主流になっており、地方都市・那覇で比嘉
のみというのは久しぶりである。
とりあえず挑戦者フェンテスは10位で戦績も元WBOミニマム級
王者で2度の防衛に成功している反面、一昨年の大晦日に田中恒
成から5RでTKO負けしているので現在の比嘉の地力からすれば確
実に勝てる相手とは思えるものの気になるジンクスが故郷での防
衛戦という要素。
故郷での凱旋防衛戦といえば先述したように具志堅が失敗して
いるだけでなく75年には柴田国明がアルフレッド・エスカレラに
2RKO負けしているし、最近では内山高志がマイケル・ファレナス
相手の防衛戦でバッティングによる負傷引き分けで連続KO記録が
ストップしているのだ。
また沖縄での世界戦でも日本のボクサーが勝ってないなどのジ
ンクスへの挑戦という形にもなっている。
ただ故郷とはいえ単独で防衛戦ができるというのは比嘉のキャ
ラクターが視聴者受けすると思われるし、実際にTV中継は日曜
20:00前からの生中継っぽいので期待されている証拠だろう。
というワケで豪快にKO防衛し井上尚弥が体重苦でバンタムに
上げた後釜として、Sフライ級戦線に殴り込みをかけて欲しいも
のである。