2024 夏の甲子園・第7日=起死回生のホームラン攻勢実らず


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 全49校が登場する大会7日目の注目カードは第3試合の霞ヶ浦
ー智弁和歌山。

 茨城県予選を市村と真仲の2枚看板で全て3失点以内に抑えて
の出場なのに対し、準決勝まで全てコールド&完封している智
弁打線の対決は見もの。

 第1試合は選抜ベスト8の青森山田と15年前に2勝を挙げた長
野日大との一戦は、関&櫻田という2枚看板を擁する智弁に対
し長野の山田も好投手なので投げ合いが予想される。

 第2試合は予選の決勝で仙台育英の投手陣に19安打を浴びせ
打ち勝って甲子園出場を決めた聖和学園打線が、石橋の守りを
粉砕できるか。

 第4試合は開幕戦を制して1試合多く戦っている滋賀学園に実
戦のアドバンテージがあるし、実力的に上の花巻東は49番目の
ジンクスにも挑戦しないといけない。

 第1試合:長野日大 1ー9 青森山田 

 2回まで毎回ランナーを出しながら得点できなかった山田は3
回に投ゴロエラーとバントエラーのランナーを送り2アウト後6番
&7番の短長打で4点を先行すると、4回には1番のHRで7回には3
本の長打を絡めて4点を挙げて9-0とリードを広げる。

 4回以外こちらも毎回ランナーを出しながら得点できなかった
長野は、7回に4番以下3安打を集中して1点返すがそこまで。

 ヒット数は11ー8と遜色なかっただけに、3回の2つのエラーか
らの失点が試合の流れを決定付けた。

 第2試合:石橋 5ー0 聖和学園 

 3回まで共にランナーを出していた両校だが4回に4番のヒットか
ら2つの四死球で1アウト満塁とし8番&9番の連続タイムリーで3点
を挙げ更に1番の1塁ゴロで一挙4点を先行すると、7回にも4番のヒ
ットから2つの四死球で満塁から牽制悪送球で決定的な5点目。

 聖和は1回に1番がヒットで出塁するが盗塁失敗、4回には4番の
内野安打に四死球で2アウト満塁で得点できないなど5回までチャ
ンスを潰すと6回以降は入江から完全に抑え込まれた。

 4回のチャンスに石橋が2点で終わらずに取れた4点が聖和には、
最後まで重くのしかかった感じだ。

 第3試合:霞ヶ浦 5⑪4 智弁和歌山 

 2回に霞ヶ浦は1アウトから6番&7番の長短打で先制すると5回
には2アウトランナーなしから2番が二遊間を際どく抜けるヒット
で出塁し、3番のライト前をライトが捕れずに後ろに逸らす3ベー
スと4番のタイムリーなど7回まで9安打と智弁を押しまくる。

 7回に4番のヒットでホームに突入したランナーを刺すなど懸命
の守りを見せる智弁は、6回&7回にランナーを出しては併殺で敗戦
ムードが漂い始めた8回に2アウトから2番が2ゴロエラーで出塁し
3番&4番の連続HRで遂に追い付く。

 そして延長タイブレークの11回に霞ヶ浦は2アウト後8番&9番が
連続で内野安打を放ち2点勝ち越すと、その裏の反撃を内野ゴロの
1点に抑えて逃げ切った。

 5回の霞ヶ浦の2点は2アウトランナーなしからで2塁手が十分捌
けた所にセカンドとショートが交錯する形での内野安打で、ここ
から取られた2点が結果的に響いた形だ。

 第4試合:花巻東 0ー5 滋賀学園 

 2回に滋賀は5番以下の3連打と2アウト2・3塁からバントを絡め
1番&2番の連打で3点を先行すると、3回以外はランナーを出して
押し気味に試合を続け5回にも1アウトから4番&5番の短長打から
チャンスを広げ8番&9番の連打で2点を追加。

 1回に花巻は1番がヒットで出塁するが牽制で刺され、直後に2
番の死球と4番のヒットでチャンスを広げるも無得点に終わった
のが攻撃のリズムを狂わせ2つの併殺を食うなど完敗。

 滋賀は得点した2回&5回は、1点で終わってもおかしくない
ところから複数得点したのが花巻の強打を封じる形になった。

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