タコといえばパウルではなくスダール

 大いに盛り上がって終了したサッカーW杯だったが、大会終盤の話題を独占したのがドイツの水族館のタコのパウル。
 どちらかの国旗のついた水槽に入った方が勝つという事で全8試合の勝敗
を全て当ててしまったというのだ。

 欧米ではタコはデビルフィッシュと呼ばれ嫌われているという話を聞いて
いたし、怪獣映画最大のヒット作であるキングコング対ゴジラにも大ダコを
登場させてキングコングと戦わせたら凄く受けたらしい。

 ちなみにゴジラの特撮監督である円谷英二は54ゴジラを撮る前に南太平
洋に現れる大ダコの映画を企画していたぐらいなので、キングコング対ゴジ
ラにキングコングの前哨戦の相手として大ダコを登場させるというのは願っ
たり適ったりだったのだろう。
 よくしたものでキングコングを日本に運んだ張本人である有島一郎が演
じる宣伝部長の名前が多胡というのも上手くひっかけていると思う。

 実はキングコングと戦う大ダコは本物のタコを使いコングとの絡みだけ作り
物を使っていたらしいが、やはり本物のタコは迫力満点だった。
 それが受けたのかアメリカ公開版のフランケンシュタイン対バラゴンでは
ラストで富士五湖から大ダコが現れバラゴンを倒したフランケンシュタインを
湖に引きずり込んでしまった。

 続編のサンダ対ガイラでも冒頭で大ダコが登場し輸送船を襲うのだが、
後から現れたガイラから海に叩きつけられて退散してしまった。

 ウルトラシリーズではウルトラQの「南海の怒り」でコンパス島に上陸する
大ダコ・スダールが登場するものの、それ以降で目ぼしいタコ怪獣は登場
していない。
(ウルトラセブンに登場したガイロスもタコがモチーフだったが)

 CGが普及した現在タコ怪獣を見てみたい気もするが、いかんせんシンプル
なタコ怪獣というのは現在では難しいし円谷英二が撮った本物のタコには
敵わないという事だろう。 

 タコのパウルはスペインに移動すれば神の如き扱いを受けるだろうが、
スペインに負けたドイツやオランダがパウルを使って怪獣映画を撮って
欲しいと思うのは怪獣好きの血ではある。

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