羽生猛追及ばず300点超えも2位 逆転Vならず 宇野は自己ベストも3位
16日から平昌で開催されていたフィギュアスケート四大陸選手
権が今日で終了し女子シングルスは昨日SPで4位だった三原舞依が
フリーで逆転優勝したのに対し、男子シングルスはSP3位発進の
羽生結弦がフリーで206点台を出したもののネイサン・チェンに
逃げ切りを許し2位だった。
今大会は来年開催される平昌五輪の会場を使ったプレ大会という
位置付けのため例年以上に注目を集めていたのだが、正直言って今
シーズンに限って最も重要なのは3月に開催される世界選手権とい
う事を忘れてはいけない。
五輪の前年に行われる世界選手権は、最大で3人という五輪出場
枠がかかるので4年間でも最もプレッシャーのかかる大会になる。
全ての大会に勝つのが理想ではあるものの四大陸選手権で優勝し
ても世界選手権でダメだったら意味が無いわけで、羽生のような実
績がある選手にとっては今大会は調整試合という位置付けだろう。
一方でチェンや宇野のような若手選手は格好のアピールの場だか
ら、これに勝って勢いを付けて世界選手権に臨む必要があるわけで
結果に拘るのは当然だ。
ただ今大会のチェンを見ていると羽生が台頭してきた頃のような
勢いがあるわけで全体的にも一気にレベルが上がったと実感するし、
ソチで羽生が金メダルを獲得した頃は羽生がコンディションさえ崩
さず普通にやれば平昌でも金は確実と思われていたが一気に予断を
許さなくなったのは確実だ。
とはいえ競技としては羽生の無敵状態というのは決して好ましい
ものではないだけに、新たなるライバル出現は羽生本人のためにも
更なるレベルアップが見込まれるのだから決して悪い事ではない。