実体は不在のスダール

 昨夜OAされた4Kリマスター版ウルトラQ・23話の南海の怒りに
は大タコ・スダールが登場する。

 ミクロネシアのコンパス島付近に生息しており漁船などを次々と
襲撃して沈めていたのだが、そこに国連飛行隊の爆雷攻撃で手負い
となって島に上陸するものの島民達の槍攻撃などを受けて倒される。

 ただこのEPに出て来るスダールの姿はキングコング対ゴジラやフ
ランケンシュタイン対バラゴン海外版に登場する大ダコで、新撮は
足一本のみだったらしく実際に改めて見ると島民とスダールの戦い
のシーンはキングコング対ゴジラになっている。

 こういった手法は新撮になると予算がかかるため他の作品のシー
ンを使い回しするわけで、東宝の子会社的な円谷プロならではの知
恵なのだろう。

 例えばボスタング編でボスタングを撃破したりぺギラやバルンガ
を攻撃する戦闘機部隊や、モングラー編でモングラーを迎撃する戦
車部隊はラドンや地球防衛軍のシーンが主に使われている。

 もともとウルトラQはモノクロ作品なので東宝映画のシーンを流
用してもパッと見ただけでは分かりづらいし、東宝映画を映画館で
でも見てなければ気付かないだろう。

 またライブフィルムのシーンは そこまで長く映らないわけだか
ら、今のように録画して何度も見るなら気付くだろうが当時とし
ては視聴者も気付かずにすぎてしまうのではないか。

 そして仮にライブフィルムのシーンと分かった場合は映画館でし
か見る事ができないシーンなのだから、むしろ喜ぶのではないかと
思うのだ。

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