大谷7連勝、「1番・投手」で初球先頭弾&30回無失点 日ハム9年ぶり10連勝
6月3日に福岡のヤフオクドームで行われたホークス-ファイ
ターズ戦でファイターズの大谷翔平が1番ピッチャーで先発し、
プレーボールの初球をいきなりスタンドに打ち込む先制HRを放
つ一方 投げても8回無失点で2-0で勝ち投手になった。
昭和の時代に江夏豊が延長戦で完封したばかりかサヨナラHR
まで打って‘野球は1人でも勝てる’といわれていたのだが、それ
から40年以上経って投手が自ら打って挙げた得点を守り切って
完封というシーンを見る事になったわけだ。
実はこの試合ホークスファンのお客さんが当日球場で観戦して
いたのだがホークスが負けたのは残念ではあるものの、めったに
見られないものを生観戦できた幸運を喜ぶべきだろう。
プロ野球というのは どんなに強いチームでも年間で少なくとも
50試合は負けるわけだから、球場での生観戦では負け試合に遭遇
する事も想定内にしておかないといけない。
ちなみに私は今から35年前の81年7月19日に平和台球場での
ファイターズ-ライオンズ戦を現地で観戦した。
試合は0-2とリードされたライオンズが2アウト3塁のピンチで
左腕の永射保が4番の柏原純一を敬遠し5番のトニー・クルーズで
勝負しようとしていたのだが、何と柏原が敬遠のボールに飛び付いて
打った打球が2ランとなって決定的な2点が入りライオンズは0-4
で敗れた。
当然私が座っていた3塁側はライオンズファン一色で柏原の2ラン
で負けが ほぼ決定した事からファンは激怒しグランドにモノを投げ
込みまくる始末だったが、この敬遠2ランは81年の珍プレー3位に
入るプレーだった事から試合には負けたものの空前絶後のプレーが
見られた幸運を喜ぼうと思ったのだ。
やはり球場での観戦は勝敗だけでなく、こういう1つ1つのプレ
ーを楽しむべきだろうしTV観戦では得られない満足度なのだから。
ちなみに3日の試合では一部の偏狂なホークスファン以外は大谷
のプレーボールHRを楽しんだはずだし、これで大谷を打って逆転
勝ちすればいう事なしと思っていたファンが大多数だろうと思う。