亀田興毅は、このまま朽ち果てるのか

 3月から始まり11試合行われたボクシングの世界戦が昨日で終わった。

 海外での3試合と国内での8試合で日本人同士以外では7勝3敗で、それぞれ
勝った選手も負けた選手も死力を尽くして戦ったのが分かるのだが1試合だけ
‘これで世界戦’という試合が残念ながらあった。

 それは亀田興毅-パノルムレック戦。

 負けたと思われても仕方ない内容で辛うじて防衛に成功した翌日、WBCバン
タム級王者の山中慎介が最強挑戦者のマルコム・ツニャカオと防衛戦を行って
素晴らしい試合の末に最終回TKO勝ちしたので、当然 世間は両者を比較するし
実際 山中との違いが目立つ内容だった。


 歴代の世界王者の中には奪取試合や防衛戦での‘幸運な’勝ちを拾うケースは
少なくはないが、世間が亀田ほどバッシングしなかったのは然るべき相手と戦い
他の試合では しっかり勝っていた事からだ。


 特に亀田戦の解説をしている鬼塚勝也など極端に言えばKO勝ちした初防衛
戦と、大差の判定で勝った2度目のアルマンド・カストロ戦以外は際どい内容
ばかりにも拘らず鬼塚が亀田ほどバッシングされなかったのは日頃のストイックな
姿勢がファンの共感を呼んでいたからだろう。


 結局ビッグマウスで自慢ばかりするわりに どこから連れてきたのか分からない
下位ランカーばかりを厳選し、そういう相手にすら腰を引いて消極的な安全運転に
徹した試合をして‘幸運な’判定勝ちを量産している事。


 最初のうちはキャリア不足という免罪符があったしノニト・ドネアをはじめとした
ビッグネーム相手の試合をするなどとブチ上げるので‘そのうち強い相手と戦う
だろう’と世間は期待していた。


 ところが昨年12月に行われたウーゴ・ルイス戦以外は勝って当然の相手
ばかりで、さすがに亀田を温かい目で見守っていた支持者達も 痺れを切らして
きた形だ。


 亀田自身は‘ボクシングは1度負けたら終わり’と口癖のように言っているよう
だが強敵相手に仮に負けても己の持てる力を振り絞って挑み、それなりの試合を
すれば世間は負けても認めるわけで実際ポール・ウイリアムズやディミトリー・
ビログに敗れた石田順裕がゲンナジー・ゴロフキンに挑戦できたのも内容的には
好勝負を演じたからだ。

 
 反対にTV局の庇護の下、自国に引きこもって格下の相手に負けない試合を
続けてもビッグネームとの試合は実現しないのが現状だろう。


 何とか言いながら亀田は日本人ボクサーの中で世間一般への知名度が高い
現状を考慮すると それなりの相手と戦う義務があるわけで、負けを恐れずに
強敵と戦ってこそ亀田自身のレベルアップに繋がるし例え負けても勇気が称え
られるし非難する者はボクシングを知らない者達だから気にする必要はない。


 今のままの現状では亀田自身が錆付いていくのは目に見えているし、それなり
の才能と知名度までが朽ち果てるのは正直言って惜しいので一刻も早く路線
変更をするべきではないだろうか。

コメント ( 2 ) | Trackback ( 0 )
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コメント
 
 
 
Unknown (浪速の盗拳)
2013-05-12 18:03:21
ついにというか、やっとというか、一般紙にも例の一家の悪行が記事にされましたね。

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20130511-00000543-san-fight

ただ、この新聞社と関係の深い蛆テレビは村田と井上の2人を抱えているのだから、赤坂の反日TV局と同じマネをして才能を潰さないでもらいたいものです。
 
 
 
遅すぎますが (こーじ)
2013-05-12 22:47:49
>浪速の盗拳様
 まぁ遅すぎますが、載せないよりマシでしょう。

 とりあえず蛆TVはK-1では、赤坂よりもマシな事をしてますからイオカメダより酷くはならないでしょう。
 
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