選抜高校野球の九州代表 ほぼ決まる

　MLBのワールドシリーズや、プロ野球の日本シリーズで
盛り上がっている秋たけなわだが、忘れちゃいけないのが
高校野球。
　夏の甲子園が終わって息つく間もなく来年春の選抜大会
出場をかけた秋季大会が始まっている。
　佐賀北が94年の佐賀商以来の夏優勝を果たした九州勢の
4校を決める九州大会は、27日から鹿児島で19校が参加して
行われている。
　内訳は開催県の鹿児島が4校、参加校の多い福岡が3校で
残り6県からは それぞれ2校づつである。
　基本的に九州からは4校選ばれるので、ベスト4入りが目標
となる。
　ただしベスト4に残ったからといって安心はできない。
　セミファイナルでコールド負けをすると、Qファイナルで
最も接戦で敗れたチームが代わりに出場するケースがある。
（我々は、これをワイルドカードと呼んでいる）

　78年・小倉、80年・九州学院、84年・佐賀商、87年・日向
学院、95年・藤蔭、00年・戸畑、02年・福岡工大城東と70年
代後半から7校ある。
　セミファイナルでコールド負けをすると’組み合わせに恵
まれた’とマイナス評価を受けてしまう傾向が強いので、落選
しやすい。
　そして95年の藤蔭と00年の戸畑以外は、初戦を突破している
のだ。決して弱いわけではないのが分かるだろう。

　今年は組み合わせを見ても沖縄尚学、鹿児島工、
明豊、城北のベスト4の4校は、いずれも県予選を1位通過。
　そして今日行われたセミファイナルで、明豊が城北に8－4で
沖縄尚学が鹿児島工に3－1で勝ちファイナルに進む。
　コールドゲームがなかったので、来年の選抜出場4校はこれで
ほぼ決まりだろう。
　優勝校は明治神宮大会に出場するので頑張って欲しい。

　大分、熊本、鹿児島、沖縄から1校づつ出場するので、福岡や
今年の夏の優勝校を出した佐賀からは1校も選ばれない。
　特に福岡は、今年レギュラー9人中・2年生が7人で2枚看板の
投手陣までが2年と経験十分な東福岡が、飯塚相手の第3代表決定
戦で敗れる波乱があった。
　その飯塚や県北1位で福岡では2位通過の自由が丘も初戦敗退。
　初戦敗退すると、いくらいい試合をしても選ばれない。
　唯一夏の福岡県予選のファイナルで東福岡に敗れた沖学園が、
福岡を1位通過し初戦を突破したものの2回戦で鹿児島工に2－1で
敗れ、またしても甲子園に届きそうもない。