ヘアサロンうつのみや・オーナーのスポーツやヒーローもの、雑談ネタを徒然なるままに
こーじ苑
’平成の三四郎‘死す
gooニュース
https://news.goo.ne.jp/article/sponichi/sports/sponichi-spngoo-20210324-0136
昨日の午前中にネットを見ていたら、バルセロナ五輪男子柔道
71㌔級金メダリストの古賀稔彦氏の訃報が載っていた。
まだ53歳という若さだったので‘まさか!’という驚きと共に悲し
みが沸いてきて呆然としたものだったし、ロス&ソウル五輪の金メ
ダリスト・斉藤仁氏が54歳で亡くなったのに続き柔道界の金メダリ
ストがまたしても…と思ったものだ。
みなさんご存じのように古賀氏は高校時代から見事な背負い投げ
で一本を取りまくり平成の三四郎といわれた名選手で、五輪に3大
会連続出場しバルセロナ五輪で金をアトランタ五輪では78㌔級で銀
を獲得しただけでなくコーチとして女子63㌔級金メダリストの谷本
歩美をも育てている。
引退後は川崎市で柔道の普及を目指す古賀塾を運営しておりフジ
TVのジャンクスポーツに出演し、MCの浜田雅功と軽妙なやり取り
のトークも上手く一見すると修行僧のようなイメージとは違う気さ
くな人柄が窺われる感じだった。
古賀氏を語るうえで巷ではバルセロナ五輪のケガをおしての金メ
ダル獲得や、90年全日本選手権で無差別の大会ながら決勝に進出し
た事などが語られるので敢えて今さら記さないが記憶に残るのはス
タイルを見事に変えられた事。
基本的に日本人の得意技の使い手はその技に拘り過ぎるところが
あり、その技が使えれば無敵状態だが封じられたら何もできないと
いうケースが多々ある。
実際に’柔道がきれい過ぎるから国際試合になったらどうなのか?’
と思っていたら初めて出場した87世界選手権と88ソウル五輪は背負
い投げを得意とするゆえに、それを徹底的に封じられて何もできず
に敗れている。
ここで新たな技を見出すか?徹底的に背負い投げに拘るか?とい
う岐路に立っていたが、古賀氏は巴投げを併用する事により背負い
投げ一本鎗から脱したわけでなく泥臭く旗判定で勝てるようになっ
たのだ。
だから89年ベオグラード世界選手権から91バルセロナ&95幕張世
界選手権で3大会連続金メダルを獲得しているし、92バルセロナ五輪
での一本勝ちは2試合で決勝のハイトシュ船など泥くさく勝利をむし
り取ったという感じでスタイルチェンジに成功した証明だろう。
金メダルの栄光だけでなくソウル五輪やアトランタ五輪決勝では
終了間際にポイントで追い付かれ旗判定の末に敗れるなど、挫折も
知っている事から指導者としても素晴らしい糧になったのだと思う。
山下泰裕のような無敗のまま金メダルを取って引退するのも素晴ら
しいが、古賀氏のような挫折を工夫で乗り越えて栄光を掴んだ選手に
個人的には思い入れがある。
ちなみに昨年ガンの手術を受け療養中だったのを考えると、何とも
やりきれないと思ってしまう。
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https://blog.goo.ne.jp/mccreary/e/83351aa0c00e7024e668c60d573d2245
代表監督なら、ベッケンバウアーのような人でもいいでしょうが、柔道のようなスポーツなら、たぶん山下よりいろいろ悔しい思いを味わった人の方がいい指導をしてくれるのではないかと(勝手に)考えます。
なるほど、11月の画像を見ると相当ヤバい痩せっぷりですね。
逸見さんや安倍晋三の父・晋太郎などもあんな感じで痩せていたので‘ガンでは?’となっていたのですが、やはり急に痩せた人というのは絶対に何かの病気を抱えてますよね。
山下泰裕はエリート過ぎるという事でしょうね。
亡くなった祖父の口癖が「いい人は早く死ぬ」でしたから、それを地で行ってしまったという事でしょう。
まったく不条理な話です。