ジャイアンツにとって30年前のデジャブだった日本シリーズ


gooニュース
https://news.goo.ne.jp/article/sponichi/sports/sponichi-spngoo-20201126-0074

 昨日で終了した今年のプロ野球日本シリーズはホークスがジャイ
アンツに2年連続4連勝という形で幕を閉じたわけで、ジャイアンツ
にとっては悲惨な結果になった。

 今回のシリーズを見ていて思い出すのが今から30年前のライオン
ズ相手のシリーズで、同じくホームスタートで4連敗したデジャブ
を見ている感じだった。

 この年は今年同様ジャイアンツは開幕から独走の一人旅で9月8日
には吉村禎章のサヨナラHRで史上最速のリーグ優勝を果たしながら、
日本シリーズまで間が空き過ぎて頭でっかちになる形でライオンズ
相手に全く歯が立たず4連敗という結果に終わったのだ。

 今年も開幕から快調に独走態勢に入ると早々とマジックを点灯さ
せるのだが、ここで30年前と違うのはリーグ優勝までの間に調子を
落としたのか妙にもたついてリーグ優勝決定はパのホークスよりも
遅かった。

 90年のシリーズではG1は1回に2アウト1・2塁からオレステス・
デストラーデの3-0からの3ランで先制されると、その裏に四球で
出塁した篠塚利夫が伊東勤からの牽制でアウトになるなど1回の攻
防の明暗で5回と9回にもライオンズが追加点を挙げ5-0で勝つ。

 今年もG1では2回に同じく5番の栗原凌矢の2ランで先制されて
4回のノーアウトからの連続四球で掴んだチャンスも丸佳浩が併殺
に倒れ、逆に6回にホークスが栗原の2点2ベースで‘次の1点’を挙げ
5-1で快勝。

 G2は90年が3回まで7失点したのに対し今年も3回まで6失点と
立ち上がりから圧倒される形になるだけでなく、ミスが連続する
形で5-9&2-13で連敗スタート。

 相手本拠地に移ったG3は90年は1回に1アウト2・3塁で今年も1
回にノーアウト2塁のチャンスを掴むも先制できず、90年はその裏
に3失点を今年も3回に2ランで先制を許すと全く元気がなく完封さ
れている。

 そしてG4では初めて先制したのも共通点だが90年は2-0とした
5回裏に一挙に6失点、今年も1回に先制したもののその裏に柳田の
2ラン&2回にも2アウト1塁から甲斐の2ランで心を折られ反撃でき
ずに終わるというもの。

 しかも勝ったライオンズの投手だった工藤公康がホークスの、敗
れたジャイアンツの4番が原辰徳と当時を知っている2人が監督とい
うのも共通点だろう。

 こうしてみるとジャイアンツにとってレギュラーシーズン独走~
ホームスタートのG1で敗れ悪い流れを切れないままズルズルと4連
敗という、30年前と全く同じ流れをトレースする形で終わった今年
の日本シリーズといえるのではないか。

コメント ( 2 ) | Trackback ( 0 )
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コメント
 
 
 
大人と子供の野球 (こうちゃん)
2020-11-27 22:46:22
そんな事があったね。このシリーズはまるで大人と子供の野球だった。自称‘球界の迷主’の面目躍如だった。セリーグの野球のレベルの低さをファンに知らしめた様なもの。資金の使い方、選手の育て方や使い方すらわかってない。ホークスは原石を珠に磨き上げて活かしているのに、巨人は珠を石にしてしまっている。ナベツネを筆頭にセリーグ球団フロントの無能さを知らしめた。育成選手の育て方をパリーグから学ぶべきだね。
 
 
 
まさしく (こーじ)
2020-11-29 17:58:30
>こうちゃん様

 ハッキリ言って30年前は戦い方によっては勝ち目がありましたけど、今回ばかりは全く歯が立たなかった感じですね。

 例え東京ドームを使おうがDHがなかろうが、言い訳が一切通じない完敗でした。

 それを考えると差を埋めるには相当な時間がかかりそうですね。
 
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